研究課題/領域番号 |
12551002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
太田 博雄 東北工業大学, 工学部, 教授 (90077503)
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研究分担者 |
宇田川 拓雄 北海道教育大学, 教授 (30142764)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | メタ認知 / 危機管理 / オーサリングシステム / 教材作成 / 安全教育 / 危険予測能力 / 自己評価スキル / オーサリングツール / 自己評価 / 過信 / 危険予測 / 防災 / 危険予知 / 安全運転適性検査 / 安全運転教育 |
研究概要 |
過剰な自信はドライバーに危険敢行をもたらす。メタ認知能力は危機管理にとって重要な要因の一つである。例えば、1999年に起こったウラン再処理工揚で起こった災害は、自身の行動についての誤った自己評価が原因であると言える。彼らは自分たちの行ってきた再処理の方法が規則に反するにもかかわらず安全だと信じていた。彼らはウラン再処理の行程を安全基準に反することを知りながらも徐々に変えていった。生産性を重視するためであった。もしも彼らが優れたメタ認知能力を持ち合わせていたら、自身の行動がやがて大災害をもたらすであろうことを予測できたに違いない。メタ認知能力を訓練することは容易ではないが、その教育プログラムを開発することは焦眉の問題である。 本研究の最終目的はメタ認知能力の教育プログラムを作成することにあった。この最終目的を達成するためにわれわれは安全教育における教材を作るためのオーサリングシステムを完成させた。 このシステムを使用しての教育方法は以下のようなものであった。例えば道路での運転場面や電力会社などでの作業場面の録画ビデオをコンピュータに入力する。教育参加者はこれらの場面を提示される前に日頃の自分の活動についての安全性の自己評価を求められる。そしてその後でオーサリングシステムを利用してつくられた危険予測テストが行われ、さらに参加者同士でディスカッションが行われる。参加者たちはテスト結果や他の参加者とのディスカッションを通して、自分自身が思っていた自己評価の妥当性を理解することになる。我々が開発したオーサリングシステムはこのような危険予測能力を測定するための教材作りを容易にした。 このシステムを利用して、われわれは青森市や関西電力での交通安全教育で効果をあげることができた。
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