研究課題/領域番号 |
12554012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
石田 武和 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (00159732)
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研究分担者 |
杉山 毅 マックサイエンス(株), 部長
北浦 堅一 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (00081399)
奥田 喜一 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (50028205)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | 磁場可変永久磁石 / 磁気トルク計 / 4K冷凍機 / 架台 / 1.5Kサンプル空間 / ピエゾ抵抗トルクセンサ / 10000ガウス / LabVIEW / ピエゾ抵抗トルクセンサー |
研究概要 |
本研究の目的は液体ヘリウムを用いないで10000ガウスの磁場と4K〜300Kの温度範囲をカバーできる磁気トルク計を自動測定できるシステムを試作することにあった。初年度、(1)ボア48φ磁場10000ガウスまでの磁場可変永久磁石MM-1000-48型をMagnetic Solutions社(アイルランド)購入した。(2)4K〜300Kの温度範囲が可変な冷凍機システムを設計し、Janis社(米国)より購入した。(3)両者を設置する精密可動板を有する冷凍機架台を設計し大阪府立大学生産技術センターにて製作・組み立てを行った。(4)冷凍機は3時間で4Kまで冷却にできた。(5)サンプルはトップローディング方式で、その空間でヘリウム純ガスを液化することにより1.48Kの低温が約1時間に亘って維持できることが確かめられた。従って、温度範囲を1.5Kから300Kと修正することができた。(6)トルクについては当初、計画していた光学位置測定電磁的フィードバック機構は、冷凍機の振動のため十分な性能が出せないことが分かった。(7)そこで、ピエゾ抵抗方式のカンチレバーにねじり力がかかったときに電気抵抗が変化する原理で、トルクを制御する方式を採用した。(8)カンチレバーに取り付けた校正用コイルに電流を流し10000ガウスの磁場中でトルクの測定ができることを実証した。(9)測定はLabVIEWにより、自動化している。これらの準備により、最終年度では、ヘリウムレス極低温用高性能トルク磁力計の試作が完了し、性能評価を実施して初期の性能が確保できたことを確認した。
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