研究課題/領域番号 |
12554021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
折山 剛 茨城大学, 理学部, 助教授 (90185687)
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研究分担者 |
山崎 則次 ダイセル化学工業株式会社, 筑波研究所・精密合成グループ, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 触媒的不斉アシル化 / キラル合成素子 / 実用的合成法 / キラル1.2-ジアミン / 塩化ベンゾイル / トリエチルアミン / 速度論的分割 / 非対称化 / キラル1,2-ジアミン / トリェケルアミン |
研究概要 |
アルコール類の不斉アシル化による有用な生理活性物質のキラル合成素子の構築は現代の精密有機合成の重要な課題のひとつである。そのような観点から、最近、酵素を用いない純化学的手法による不斉アシル化の研究が国内外で活発に行われている。筆者らも(S)-プロリンから簡便に誘導されるキラルな1,2-ジアミンが極めて優れた不斉アシル化触媒となることを明らかにしている。今回、アルコール類の不斉アシル化による速度論的光学分割を実用的方法にするのと同時に、この簡便かつ高い選択性を有する不斉アシル化の適用範囲を詳細に検討することを目的として研究を行った。その結果、実用化に向けての第一段階として、10グラム以上のスケールで不斉アシル化を行っても、ミクロスケールでの実験と全く同じ高いエナンチオ選択性を与えることを明らかにした。得られたキラル化合物は数段階の変換反応を経て高い光学純度を保持したまま種々の有用なキラル合成素子に導くことができた。 次に、この非酵素型触媒的不斉アシル化の適用範囲の拡大を目指して、ラセミ第一級アルコールの速度論的分割を試みた。その結果、不斉点とヒドロキシ基が離れ不斉誘導がより困難と考えられるグリセロール誘導体やグリシドール誘導体に対してもエナンチオ選択的に不斉アシル化が進行し、速度論的分割が可能であることを明らかにした。
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