研究分担者 |
伊藤 嘉浩 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (50335098)
石橋 豊 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (40252308)
加藤 正美 三洋電機株式会社, デジタルシステム研究所, 主管研究員
布目 敏郎 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (10345944)
鈴木 隆宏 日本福祉大学, 情報社会科学部, 助教授 (70262954)
塩川 茂樹 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (30303689)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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研究概要 |
本研究の成果は,以下の4種類に大別できる. 1.無線LANハンドオーバ環境において蓄積音声・ビデオ伝送時のメディア同期品質について検討した.WaveLAN(2Mbps)を用いた実験を行い,連続メディア再送制御方式RVTRとビデオの動的解像度制御を併用することによって音声の出力品質を向上できることを明らかにした.また,WaveLANとPHS間での垂直ハンドオーバ方式を提案し,実験によりその有効性を示した. 2.PHS64kbpsベストエフォートサービス用連続メディアトラヒック制御方式のメディア同期品質を実験により評価した.特に,同じ基地局内で意図的に回線容量を変更できる屋内実験と,公衆基地局間のハンドオーバにより回線容量を変更する屋外フィールド実験の両方により,提案方式の有効性を実証した. 3.BluetoothによりLANアクセスをするシステムにおける蓄積音声・ビデオ伝送について検討した.まず,無線LANからの干渉やBluetoothのパケット種別がメディア同期品質に及ぼす影響を実験により評価した.次に,RFCOMM Maximum Frame Sizeとベースバンドパケットペイロード長のセグメンテーション不整合が,スループットとメディア同期品質に及ぼす影響を評価した.更に,ネットワークの状況に応じてパケット種別を適応的に切り替える方式を考案し,その有効性を実験により立証した. 4.有線・無線統合網における端末間同期制御については,WaveLAN無線LANとIP有線網とから構成される実験網を構築し,無線端末がハンドオーバする場合の端末間同期制御方式について検討した.音声・ビデオを,有線網上のサーバから無線端末と有線端末とにマルチキャスト伝送する場合のメディア同期品質を実験により測定し,端末間同期制御の有効性を定量的に示した.
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