研究分担者 |
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 助教授 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 教授 (40076576)
松井 寛 名城大学, 理工学部, 教授 (20024242)
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (90229013)
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部, 講師 (50076551)
神作 弘 中央大学, 心理学部, 教授 (30065172)
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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研究概要 |
今回の研究で実施した事項は次のようである.平成12年にFM微弱電波送信装置を6機作成した.つづいて,4箇所で社会実験を実施した.第1は名鉄豊田市駅〜豊田市役所間の約550mで平成12年7月26日(水)・27(木)に被験者として視覚障害者10名・高齢者10名,第2は名古屋市伏見駅〜名古屋博物館間の約440mで被験者は視覚障害者10名,高齢者10名である.第3に名城大学構内にて正門〜栗本研究室間の約620mで平成13年10月27日(土)・28日(日)に被験者として高齢者18名で,第4に名城大学8号館〜栗本研究室までの約490mで平成14年9月11日(水)・12日(木)に被験者は高齢者18名で実施した.今回の4回の実験時は被験者の行動挙動を見るために脳波計と心拍計を取り付けてデータを,また,被験者の行動挙動を記録するため8m/mビデオによりデータを採取した. さらに,平成13年9月に65歳以上の高齢者645名(愛知・岐阜・三重県)に対して"高齢者の歩行に関する調査研究"と題しフェスシートと設問25問のアンケートを実施した.また,14年度には若年者に対して高齢者とほぼ同様のアンケートを実施し,高齢者と若齢者との交通に関する異なりを求めた. 本実験および器材作成により次のような結果を得た.作成された器材は30cm立方の大きさで,EP-ROMにより認知情報を記録し,認知情報の差し替え,変更等が極めて便利で,太陽電池を持つため8日間は情報を流す事ができる.また,アンケート結果より高齢者の認知情報は視覚障害者の認知情報にランドマークと景色を加味すれば良いことが明らかとなった.このため,高齢者用認知情報を作成し,高齢者を被験者とする歩行案内実験を4回実施したが,いずれの実験でも認知情報に対する高齢者の評価や歩行挙動は良好であり,視覚障害者用歩行案内システムを高齢者に使用する事は可能で在ることが明らかとなった.
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