研究課題/領域番号 |
12555165
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 東北文化学園大学 |
研究代表者 |
野崎 淳夫 東北文化学園大学, 科学技術学部, 助教授 (80316447)
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研究分担者 |
吉澤 晋 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (20077176)
池田 耕一 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 部長 (90100057)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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キーワード | 室内空気汚染 / 化学物質 / ホルムアルデヒド / 揮発性有機化合物 / 室内発生源 / 汚染低減対策 / 発生量 / 除去効果 / 発生特性 / 低減化対策 / VOC / 空気清浄機 / ベイクアウト / 脱臭装置 / 開放型燃焼器具 |
研究概要 |
シックハウス症候群や化学物質過敏症の関与が明らかにされているガス状物質について、(1)室内発生源からの発生量発生特性を把握し、(2)各種汚染防止対策の低減効果を明らかにした。本研究で得られた具体的な成果は、以下の1〜6である。 1.測定・評価法と実験システムの確立 ホルムアルデヒド、VOCにおける測定法の概要やISO及びEPAなどの最近の動向についての調査・検討を行った。さらに、室内空気汚染の低減化手法と対策品の低減効果に関する評価法の現状について把握し、新たな試験・評価法と実験システムを確立した。 2.各種建材からのガス状物質の発生 自然塗料、天然接着剤からのエステル類、アルコール類、ハロゲン類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類の発生量は小さいことが明らかとなった。 造作家具からは、ホルムアルデヒド、トルエン、1,2,4-トリメチルベンゼンなどの発生量が明らかとなった。 床下構成部材から発生する化学物質についての検討を行い、相当量のVOC発生源が床下内にも存在することが明らかとなった。 3.開放型燃焼器具からのガス状物質の発生 ある室内環境条件下での燃焼単位重量当りの機器VOC発生量が明らかとなった。すなわち、反射式石油ストーブのVOC発生量は、146〜172(ml/kg)であり、対流式石油ストーブは115〜466(ml/kg)、石油ファンヒーターは280〜852(ml/kg)であった。また、開放型燃焼器具の内外装に用いられている耐熱塗料からのVOC発生現象が明らかとなった。 4.家庭用空気清浄機のガス状物質の除去特性 フィルタ濾過式家庭用空気清浄機は、フィルタ部の吸着剤使用量に依存した除去効果を有することが確認された。ホルムアルデヒドの相当換気量(Q_<eq>)は、8.10〜19.9(m^3/h)であり、VOCのQ_<eq>は11.5〜22.4(m^3/h)であった。 5.脱臭装置のガス状物質除去効果 オゾン触媒式空気清浄機とオゾン利用脱臭機におけるガス状物質の除去効果とオゾン分解による二次生成物について検討を行った。オゾンによるVOCの分解に伴い、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドの生成が明らかとなった。 6.ベイクアウト効果の実験・理論的検討 ベイクアウトによる建築物構成部の発生量減少率(R_b)は、ホルムアルデヒドで6.54〜55.6(%)あり、VOCで7.40〜40.0(%)であった。また、ベイクアウトを施した建築物の室内濃度予測法を確立した。
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