研究課題/領域番号 |
12555187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
浅井 滋生 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80023274)
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研究分担者 |
小川 博靖 東邦レイヨン株式会社, 本社, 研究員
佐々 健介 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (30101166)
岩井 一彦 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (80252261)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 材料電磁プロセッシング / 材料工学 / 炭素繊維 / 電磁気学 / 強磁場 / ピッチ / 結晶配向 / 複合材 / 材料プロセッシング |
研究概要 |
PAN系炭素繊維の繊維製造工程の一工程である黒鉛化工程に磁場を印加して処理すると、繊維の引張強度を約30%高くすることができることを見出した。また、炭素化工程に於いても磁場を印加して処理すると繊維強度を上げることができることを見出した。さらに安定化工程に強磁場を印加しつつ低負荷で処理したものは高負荷で処理したものより、磁場印加の効果が大きく現れた。 コールタールピッチを磁場中で熱処理すると印加磁場強度の増大に伴いメソフェーズ小球体の合体・成長が促進され、そのサイズが増加することを明らかにした。また、より長時間磁場を印加して熱処理を行うと、小球体は板状炭化物へと変化した。この形態変化機構を明らかにするために試料を赤外分光分析にかけて構造変化を調べた。この分析結果から磁場印加によって脱水素反応が促進されることが明らかになった。さらに、この脱水素反応の促進は磁場がラジカル反応に影響したために生じたことを磁場中ラジカル対機構を用いて推論した。
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