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プラズマ溶射利用の化学気相成長法によるハイブリッドコーティング膜の高速合成

研究課題

研究課題/領域番号 12555196
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 材料加工・処理
研究機関東京工業大学

研究代表者

大竹 尚登  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (40213756)

研究分担者 安岡 学  株式会社不二越, クリーンサーモ部, 室長(研究職)
安原 鋭幸  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (70282829)
加藤 和典  湘南工科大学, 工学部, 教授 (80016419)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
キーワードコーティング / 耐摩耗性 / 化学気相成長 / プラズマ溶射 / DLC / ハイブリッド膜 / BCN
研究概要

本研究は,アーク放電による溶射とグロー放電による成膜を重畳させた薄膜の合成方法を開発し,合成装置を試作してハイブリッド膜を合成することを目的としたものである.研究成果を以下に示す.
1.ホローカソードを有するアーク放電電極と,RF電圧を印加できる基板ホルダを有するハイブリッド合成装置を設計・試作し,実際にDLC薄膜の合成できることを明らかにした.
2.B-C-N膜を合成して,基礎的特性を明らかにした.通常の大気中ではDLC膜と比較して摩擦係数は大きく,耐摩耗性は小さいが,DLC膜では耐えられない500℃の高温下においてもB-C-N膜は安定した耐摩耗性を示す.
3.DLC膜中にTiを添加したTi-DLC膜の合成実験を行い,DLC膜中へのTi添加の影響を検討した.そして,DLC膜中にTiパーティクルが分散したTi-DLC膜を合成することができた.Tiパーティクルの粒径は2〜50nmであることを示し,アーク放電のプラズマガスとして用いているAr流量を変化させることにより,膜中のTi濃度を制御することができ,それにより膜の硬さを変化できることを明らかにした.最後に,Arとともに導入したホローカソードからのCH4と,メインチャンバに導入したC2H2を原料ガスとして合成したTi-DLC膜は,CH4流量を変化させることにより硬さを変化させることができ,膜厚6μmの厚膜合成が可能であることを明らかにした.そして,実際にTi-DLC膜の内部応力を測定することで,残留応力が1GPa程度と従来のDLC膜の2〜10GPaと比較して小さいことを明らかにした.
4.金属添加DLC膜の合成法として,約12μm/hの高速合成を達成した.以上のように,本溶射プラズマCVD法の合成技術は,厚くかつ残留応力を低減してDLC膜を合成することができることから,工具等の表面コーティングに有用であると思われる.

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 百瀬英明, 楊 旭東, 安原鋭幸, 大竹尚登: "RFマグネトロンスパッタ法によるB-C-N薄膜の合成"日本機械学会誌(C編). 68・669. 1562-1568 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 谷口信人, 安原鋭幸, 大竹尚登: "溶射プラズマCVD法によるTi-DLC系硬質膜の合成"日本機械学会中国四国支部九州支部合同企画松山地方講演会講演論文集. 55-56 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 谷口信人, 百瀬英明, 安原鋭幸, 大竹尚登: "溶射プラズマCVDによるTi-DLC膜の合成"第16回ダイヤモンドシンポジウム講演要旨集. 72-73 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大竹尚登: "材料のトライボロジーと環境対策-環境調和形材料の開発動向について"トライボロジスト. 46,7. 534-541 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大竹 尚登: "プラズマ・イオンビーム応用とナノテクノロジー炭窒化ホウ素"シーエムシー出版. 239-246 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大竹 尚登: "炭窒化ホウ素"プラズマ・イオンビーム応用とナノテクノロジー シーエムシー出版. 239-246 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 百瀬英明, 楊 旭東, 安原鋭幸, 大竹尚登: "RFマグネトロンスパッタ法によるB-C-N薄膜の合成"日本機械学会誌(C編). 68・669. 1562-1568 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 谷口信人, 安原鋭幸, 大竹尚登: "溶射プラズマCVD法によるTi-DLC系硬質膜の合成"日本機械学会中国四国支部九州支部合同企画松山地方講演会講演論文集. 55-56 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 谷口信人, 百瀬英明, 安原鋭幸, 大竹尚登: "溶射プラズマCVDによるTi-DLC膜の合成"第16回ダイヤモンドシンポジウム講演要旨集. 72-73 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 大竹尚登: "材料のトライボロジーと環境対策-環境調和形材料の開発動向について"トライボロジスト. 46,7. 534-541 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 百瀬英明, 谷口信人, 大竹尚登: "B-C-N膜の気相合成及びその耐熱性の評価"日本機械学会第9回機械材料・材料加工技術講演会講演論文集. 01-26. 133-134 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 百瀬英明, 大竹尚登: "RFマグネトロンスパッタ法によるB-C-N系薄膜の合成"日本機械学会2001年度年次大会講演論文集. 01. 547-578 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 百瀬英明,大竹尚登,加藤和典: "rfマグネトロンスパッタ法によるB-C-N系薄膜の合成"第8回機械材料・材料加工技術講演会論文集. No.00-36. 45-46 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田俊久,楊旭東,大竹尚登,加藤和典: "パルスプラズマによるDLC膜の合成"日本機械学会関東支部第7期総会講演会講演要旨集. 104 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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