研究課題/領域番号 |
12555239
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
工業物理化学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
太田 信廣 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (70113529)
|
研究分担者 |
浅野 恒夫 分光計器, 東日本営業所, 機器開発グループリーダー
大坂 直樹 北海道大学, 電子科学研究所, 助手 (00312413)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
|
キーワード | 光物理化学 / 光反応ダイナミクス / 光機能物性 / 電子励起分子 / 光導電性 / 電場変調吸収発光測定装置 / 電場吸収スペクトル / 電場発光スペクトル / 光機能材料 / 光励起電子移動反応 / 光ダイナミクスへの電場効果 / 電場変調吸収発光装置 / 光誘起電子移動反応 |
研究概要 |
光反応ダイナミクスへの電場効果、光機能物性との関係を調べるには、光化学や分子分光学を専門とする研究者だけではなくその他の基礎化学者や光機能材料を研究対象とする応用化学者にも容易に使用できる汎用にしてシステム化された吸収・発光の電場スペクトル計測装置の開発が重要である。 本研究では、これまで実験室レベルで別個に開発してきた電場変調光吸収測定装置と電場変調発光測定装置を改良し、一体化させた簡易型の「吸収・発光電場スペクトル計測装置」の開発を進めてきた。コンピューター制御により初心者にも容易に測定可能であり、しかも測定された電場スペクトルの自動解析により、光励起に伴う電気双極子モーメントや分子分極率の変化が容易に求まるようにすることや、電場発光スペクトルから、励起分子および励起分子間錯体の電気的諸量を求めることが可能なように研究・開発を進めてきた。また光化学反応への電場効果、さらには光導電性発現の効率や電界発光の効率を発光収率の電場効果より求められるようにプログラムの開発を進めてきた。 結局、市販の蛍光光度計をベースとして、一体型の電場吸収・電場発光スペクトル測定装置を完成することができた。完成された本装置の性能をチェックすると共に、分子間および分子内光誘起電子移動反応に対する電場効果を調べる実験を行ない光導電性との関係を調べた。具体的には、フェナントレンやピレンとフタルイミドといった芳香族分子である電子供与体と電子受容体をメチレン鎖で連結させた系あるいは両者の混合分散系における蛍光の電場効果を調べ、電子移動反応、逆電子移動反応、電荷再結合反応および光キャリアー生成に対する電場効果を明らかにした。
|