研究課題/領域番号 |
12556049
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 名古屋大学 (2002) 東京医科歯科大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
川口 寧 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60292984)
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研究分担者 |
前田 健 山口大学, 農学部, 助教授 (90284273)
堀本 泰介 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00222282)
見上 彪 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20091506)
田中 道子 国立感染症研究所, 感染病理部, 研究員 (10356248)
遠矢 幸信 (遠矢 幸伸) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20180119)
坂口 正士 (財)化学及び血清療法研究所, 第2研究部, 上級研究員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | ヘルペスウイルス / 組み換え法 / BACシステム / 組み替え法 / BAC system |
研究概要 |
本研究の目的は'bacterial artificial chromosome (BAC) systcm"を用いてヘルペスウイルスの簡便な組み換え法を開発することによって、新しいワクチン開発、遺伝子治療ベクターの開発、基礎研究を著しくスピードアップすることにある。本研究課題によって得られた結果は以下の通りである。 ヘルペスウイルスで最も研究が進んでいる単純ヘルペスウイルス(HSV)の組み換え法の確立をBAC systemを用いて試みた。外来遺伝子の挿入によって影響がでない部位であるUL3とUL4のジャンクション部位にLoxP配列で挟まれたBACmidが挿入されたHSV全ゲノムを大腸菌に保持させることに成功した。大腸菌よりHSVゲノムを抽出し培養細胞に導入したところ、感染性ウイルス(YK304)が産生された。また、YK304とCre recombinase発現アデノウイルスを共感染させることによって非常に高率にYK304 genomeよりbacmidが除去されたウイルス(YK311)が得られた。YK304およびYK311は培養細胞において野生株であるHSV-1(F)と同等な増殖能力を示した。さらに、マウス動物モデルを用いた解析によりYK304およびYK311がHSV-1(F)と同等の病原性を示すことが明らかになった。以上より、YEbac102は、(i)完全長のHSV-1 genomeを保持し、(ii)bacmidの除去が可能であり、(iii)野生株と同等な増殖能および病原性を保持する感染遺伝子クローンを有していることが明らかになった。 大腸菌の中で、実際に任意の変異をウイルスゲノムに導入する系を確立した。RecAを発現する大腸菌RR1にHSV全ゲノムを保持させた(YEbac103)。YEbac103内で、RecA法に従って、ICP0遺伝子に3つのアミノ酸置換を導入することに成功した。また、RecAを発現するトランスファープラスミドを構築し、RR1を用いずに、RecA negativeの大腸菌YEbac102内で、ICP34.5部位に変異を導入することに成功した。 YEbac102、YEbac103と確立した組み換え系は、HSVの基礎研究、ワクチン開発、ベクター開発に多目的に有用であると考えられる。またこれらの系は他のヘルペスウイルスにも応用可能である。
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