研究課題/領域番号 |
12556056
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
辻本 元 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60163804)
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研究分担者 |
阪口 雅弘 国立感染症研究所, 免疫部, 主任研究官 (20170590)
増田 健一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40313077)
大野 耕一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90294660)
平原 一樹 三共株式会社, 第三生物研究所, 研究職
佐々木 伸雄 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60107414)
白石 明郎 三共株式会社, 第3生物研究所, 所次長(研究職)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2001年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2000年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | イヌ / DNAワクチン / Cry j 1 / T細胞エピトープ / アトピー性皮膚炎 / 腫瘍マーカー / テロメア / テロメラーゼ / 薬剤耐性 / p53 / MDM2 / 猫白血病ウイルス(FeLV) / クローナリティー / P糖蛋白質 / アレルギー性疾患 / 日本スギ花粉 / ハウスダストマイト / ペプチド療法 / 実験感作犬 |
研究概要 |
本研究においては、DNAワクチンによるアレルギー性疾患の根治的治療法を確立するため、アレルギー性疾患の自然発症犬および実験的感作犬を用いて、in vitroにおけるアレルギー反応の基礎的解析、さらにそれを応用してin vivoにおける臨床有効性の検討を行なった。 最初に、スギ花粉抗原に感作されたアトピー性皮膚炎のイヌを対象としてスギ花粉抗原に対するアレルギー反応を解析した。すなわち、スギ花粉主要抗原のひとつであるCry j 1に感作された症例が多いことを明らかとし、それら症例においてはCry j 1に対するIgE産生がスギ花粉飛散時期と一致していることを解明した。さらに、これら症例においてCry j 1のオーバーラッピングペプチドを用いてT細胞エピトーブ部分を同定した。また、Cry j 1DNAワクチンの治療試験を4頭の症例を用いて実施し、治療群においてはいずれの症例もアトピー性皮層炎症状の改善とともに、スギ花粉粗抗原を用いた皮内反応の陰性化およびスギ花粉に対する末梢血リンパ球の芽球化反応の低下を認めた。 一方、スギ花粉を実験的に感作した犬において、スギ花粉抗原気道内曝露によってスギ花粉特異的な気道過敏性を誘導することが可能であった。これを用いてCry j 1DNAワクチンによる治療試験を行なったところ、治療群においては、IgE値やリンパ球の芽球化反応においては顕著な変化は認められなかったが、スギ花粉抗原に対するin vivo反応性においては皮内反応の陽性閾値の上昇、気道過敏性反応の閾値の上昇が認められた。さらに、肺の組織においても、対照群と比較して肥満細胞の数が有意に低下していた。以上のことから、DNAワクチンはアレルギー性疾患の臨床症状をコントロールすることができる根治的治療法であることがわかった。
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