研究課題/領域番号 |
12557006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
中島 敏博 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教授 (30128136)
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研究分担者 |
西川 茂通 和研薬株式会社, RD部門, 次長
宮田 清司 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助手 (30243124)
清原 壽一 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (50071874)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | In Situ PCR / 細胞内色素注入 / ブレインスライス / パッチクランプ / ルシファーイエロー |
研究概要 |
ブレインスライス標本でパッチクランプ法を用いてニューロンの特性を電気生理学的に解析した後、活動を記録したニューロンにマーカー色素を注入同定し、検出感度が非常に高いIn Situ PCR/hybridization法により、ニューロンやグリア細胞が含有する特定のmRNAを検出し、顕微鏡標本として可視化するシステムの開発を目指した。 これまで雌ラット視索上核オキシトシン神経分泌細胞と思われる神経のオキシトシンに対する応答性が出産・授乳期に可塑的変化を示すことを解明してきた。ここで、可塑性を示す神経がオキシトシン含有細胞か否かの解明が重要な課題であった。本研究ではこの神経にスライス穿孔パッチクランプ法を適用しオキシトシン投与に対するEPSC応答を解析した後、色素を生細胞内へ注入し記録細胞を同定し、さらに免疫組織化学法を適用することにより記録細胞がオキシトシン含有細胞であることの確認に成功した。 次に、In Situ PCR/hybridization法の脳標本への適用の確立を目指した。ラットでは絶水は摂食量の減少を伴うので、絶水時のCRH mRNAの変化が絶水によるものか、絶水に伴う摂食量の減少によるものなのかをpair-fedラットのCRH mRNAをIn Situ PCR/hybridization法を用いて定量的に解析した。その結果、室傍核ではpair-fed群は絶水群より軽度の減少にとどまり、逆に扁桃体中心核ではpair-fed群での減少が大であった。つまり、室傍核では絶水による浸透圧上昇がCRH mRNAの低下に関与するが、扁桃体中心核では摂食量の減少がCRH mRNA発現の低下に関与することが示された。この研究過程においてIn Situ PCR/hybridization法の脳標本へ適用し定量・可視化する手法を確立した。
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