研究課題/領域番号 |
12557008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
玉置 俊晃 徳島大学, 医学部, 教授 (80179879)
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研究分担者 |
廣瀬 政雄 (広瀬 政雄) 鳴門教育大学, 保健管理センター, 教授 (90183582)
吉栖 正典 徳島大学, 医学部, 講師 (60294667)
木戸 博 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (50144978)
土屋 浩一郎 徳島大学, 医学部, 助手 (70301314)
錦邊 優 萬有製薬, 萬有製薬つくば研究所, 薬理研究所(研究職)
錦邉 優 萬有製薬, 萬有製薬つくば研究所, 薬理研究所長(研究職)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | ET-1(1-31) / Monocyte / Mesangium cell / MCP-1 / Reactive oxygen species / Electron paramagnetic resonance / JNK / AP-1 / Endothelin-1(1-31) / mesangium cell / glomerulus / p38MAP kinase / antioxidants / chemotactic effect / monocyte / human mesangial cell / MAP kinase / ERK / p38 MAP kinase / chemotaxis / neutrophil |
研究概要 |
1)ET-1(1-31)は、ET-1より強くヒト好中球および単球の遊走能を刺激した。 2)ET-1(1-31)は用量依存的にラットメサンギウム細胞(RMCs)の遊走をアンジオテンシンIIやET-1と同程度に刺激した。ET-1(1-31)によるRMCsの遊走はET_A受容体拮抗薬であるBQ123により阻害されたが、ET_B受容体拮抗薬であるBQ788では阻害されなかった。 3)ET-1(1-31)刺激により、RMCsはmonocyte chemoattractant protein-1(MCP-1)蛋白の発現が増加した。MCP-1中和抗体は、ET-1(1-31)刺激によるRMCs培養液のconditioned mediaによるTHP-1細胞の遊走刺激を阻害した。ヒトキマーゼが糸球体病変に関与する事が報告されており、ET-1(1-31)が糸球体腎炎発症・増悪の一つの因子であることが示唆された。 4)電子スピン共鳴(Electron paramagnetic resonance : EPR)法を用いて、ET-1(1-31)がラット血管平滑筋細胞(RASMCs)から活性酸素種(Reactive Oxygen Species : ROS)のひとつであるヒドロキシラジカル産生を刺激することを証明した。RASMCsではET-1(1-31)は酸化ストレスとして作用し、ROS産生を介して細胞増殖をおこすことを示した。さらに、抗酸化剤がET-1(1-31)刺激による細胞増殖を、少なくとも一部では、JNK AP-1 pathwayを阻害することにより血管平滑筋の細胞増殖を抑制することを示した。 5)動脈硬化患者においてET-1(1-31)が病態生理学的役割を担っている可能性を示した。免疫組織学的な検討では、正常なヒトの腎臓では糸球体内の毛細血管内皮細胞と尿細管周囲毛細血管内皮にET-1(1-31)が強く染色された。
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