研究課題/領域番号 |
12557025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
矢野 明彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20135122)
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研究分担者 |
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
野呂瀬 一美 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (30156244)
青才 文江 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (80150316)
関 直彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授
辻本 敦美 DNAチップ研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
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キーワード | トキソプラズマ原虫 / cDNAマイクロアレイ / トキソプラズマ原虫ストレス蛋白HSP70 / T.g.HSP70遺伝子 / T.g.HSP30遺伝子 / SAG1遺伝子 / IFN-γKOマウス / HSP70自己抗体 / B-1細胞 / RAG遺伝子 / testesterone / TgHSP70遺伝子 / TgHSP30遺伝子 / マイクロアレー / IFN-γ / danger signal |
研究概要 |
本研究の結果以下の成果が得られた。 1)寄生虫非感染正常マウス由来のmRNAから作成したcDNAマイクロアレイ(遺伝子数約15,000個)を用いて、a)トキソプラズマ原虫(T.gondii)感染抵抗牲マウスBALB/c野性型vs BALB/cIFN-γKO(IKO)、およびb)T.gondii感染抵抗性マウスBALB/c野牲型vs感受性マウスC57BL/6野牲型の組み合わせによって感染に特異的に発現変動する遺伝子の検索を行った。その結果、10クローンの遺伝子がピックアップされβ2-microglobulin, DMR-N9,spot14,testosteronの関連遺伝子および未知遺伝子(仮称Tg.Res.X遺伝子)に収束された。Tg.Res.X遺伝子をクローニングし、その発現を解析した結果、IKO BALB/cマウスおよび感受性マウスC57BL/6マウスに比較し抵抗性BALB/c野性型マウスに有意に高発現されていることが明らかになった。 2)Tgondiiを野性型マウスに感染させると緩増虫体特異遺伝子であTg.HSP30の発現が3日間継続し、以後9日をピークとする急増虫体特異的SAG1遺伝子の発現が誘導され以後急激にSAG1遺伝子の発現が抑制され嚢子形成に入ることが示された。一方、IKOマウスでは感染後24時間以内に急激に緩増虫体特異的TgHSP30遺伝子の発現は抑制され代わりに急増虫体特異的SAG1遺伝子が発現され感染6日目にはT.gondii毒性遺伝子TgHSP70が発現し感染7日目に感染死することが明らかになった。この結果から、T.gondiiの緩増虫体特異遺伝子TgHSP30はIFN-γにより発現誘導・維持のシグナルを受けていること、一方、T.gondii急増虫体特異遺伝子SAG1と毒性遺伝子であるTg.HSP70はIFN-γを介したシグナルにより発現抑制を受けていることが明らかになった。
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