研究課題/領域番号 |
12557041
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
勝又 義直 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30109326)
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研究分担者 |
玉木 敬二 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90217175)
打樋 利英子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20223571)
山本 敏充 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50260592)
荒川 宜親 国立感染症研究所, 細菌・血液製剤部, 部長(研究職) (10212622)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 一塩基多型 / 法医学応用 / マルチプレックス / 遺伝的多型 / 日本人 / 低分子化DNA / SNP / 法医学的応用 / チップ / 半田遺伝子 / 遺伝子的多型 / 蛍光標識プライマー / 集団遺伝学 |
研究概要 |
本研究では、個人識別や親子鑑定などの法医学的検査法に適した1塩基多型(SNPs)の検査法の開発を試みた。まずはいくつかの検出法の比較を行い、どの方法がよいかを検討した。その結果、ローカスの選定のためにはアレル特異的PCR法が適当であり、多座位同時検出法にはSnaPshot法が適していることがわかった。そして、我々はThe SNP Consortiumにおいて新たに公表されたデータベースから、東洋人で多型性が高く、遺伝子あるいは候補遺伝子の領域外にある51ローカスを選択した。それらのローカスについて、日本人32名のDNA試料を用い、カイ二乗検定によりハーディ・ワインベルグ平衡からの乖離を見たところ、乖離の見られない、すなわち安定した頻度分布を示すローカスは39ローカスであった。これらのローカスは、小さい方のアレル頻度が0.4以上のものが22あり、0.3以上のものが14といずれも多型性が高かった。これらの法医学的検査に適したローカスから異なる染色体上に分布する12ローカスを対象に、我々がこれまでSTRで開発してきた多座位同時増幅・型判定システムを応用し、一度のPCRで多くのローカスの型判定を行う方法の開発を進めている。我々は、さらに、DNAが高度に低分子化している陳旧で微量な試料のための高感度検査法の確立を試みた。我々は、そのような試料では、汎用されているSTRでは増幅が不十分なため検査不能の例をしばしば経験している。ほとんどのSTRは、PCRの増幅産物が150から300塩基と長いが、SNPの増幅産物は、100塩基以下に短くすることが可能である。従って、SNPは、低分子化したDNAの効率的な増幅ができるという大きな利点を持っている。この利点を最大限に発揮するためには、できるだけ増幅産物長を短くする試みが重要であるが、この方向でもいくつかのローカスで開発がほぼ終わっている。
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