研究課題/領域番号 |
12557071
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
濱田 洋文 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00189614)
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研究分担者 |
斎田 俊明 信州大学, 医学部, 教授 (10010381)
島田 真路 山梨医科大学, 医学部, 教授 (10114505)
神保 孝一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30094238)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | アデノウイルスベクター / 遺伝子治療 / インテグリン / 悪性黒色腫 / 受容体 / ペプチドリガンド / がん / ファイバー / 悪性黒色癌 |
研究概要 |
当展開研究では、メラノーマ患者の臨床治療研究に実際に適用することができるようなベクターを開発するための前臨床研究を行う。特に高効率のファイバー変異型アデノウイルスを作製し、in vitroでの有用性を検討する。さらに、実験動物治療モデルを用いて、in vivoでの有効性、副作用の有無などを検討する。実験動物治療モデルとしては、主としてヒトのメラノーマ由来の腫瘍Hs695TならびにA375のヌードマウス移植系を用いた。NG2プロテオグリカンの発現はメラノーマ、グリオーマなどの悪性腫瘍とその腫瘍血管に限局することが報告されており、腫瘍標的化のターゲット候補である。NG2を標的とするペプチドモチーフTAASGVRSMH (TAA)を含んだAdv-F40S/TAAは、NG2を高発現するA375メラノーマやA172グリオーマに高い選択性を示し、これらの腫瘍の選択的標的化に有望である。NG2高発現のA375メラノーマ担癌ヌードマウスBALB/c-nu/nuSlcに、経静脈的にF40S/TAAを投与したところ、このウイルスは肺・心臓・肝・脾臓・腎臓・血液細胞などにはほとんど取り込まれず、A375腫瘍組織に高い集積を示した。 静脈内投与で標的化可能なアデノウイルス変異型に関しては、世界的にも報告がないため、慎重なデータの再確認が必要である。今期は、すでに作成したlacZレポーターのデータを再度確認するため、AxCAZ3-F40S/TAAアデノウイルスを633細胞(後述)を用いた方法で再作成するとともに、lacZと異なるレポーターとしてEGFPを用い、AxCA-EGFP-F/wt、AxCA-EGFP-F40S、AxCA-EGFP-F40S/TAAのアデノウイルスを作成し、実験動物での静脈内投与による標的化に関して確認を進めている。
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