研究課題/領域番号 |
12557078
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
三谷 絹子 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251244)
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研究分担者 |
牧 和宏 獨協医科大学, 医学部, 助手 (50337391)
和賀 一雄 獨協医科大学, 医学部, 講師 (00285917)
中村 裕一 獨協医科大学, 医学部, 講師 (20227896)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | AML1 / EVI-1 / TGFβ / CtBP / コンディショナルノックアウト / MEN / ノックアウト / ノックインマウス / 胎生致死 / ドミナント・ネガティブ効果 / 造血幹細胞腫瘍 / 白血病 / C / EBPα / ノックイン / ノック・イン / コンディショナル / Lck / Creリコンビネース / 胸腺 / モデルマウス / ノックイン・マウス / MLL |
研究概要 |
1.AML1/EVI-1の分子生物学的機能の解析 AML1/EVI-1はEVI-1と同様にTGFβシグナルによるPAI-1プロモーターの活性化を抑制することが明らかになった。これはEVI-1部分でTGFβの細胞内シグナル伝達物質Smad3と特異的に結合し、コリプレッサーCtBPを介してヒストン脱アセチル化酵素をリクルートして来ることによる効果であった。さらに、このCtBP/ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤複合体のリクルートはAML1の転写活性化能をもドミナント・ネガティブに抑制した。AML1/EVI-1はCtBP結合部位依存性にマウス骨髄細胞32Dの分化を抑制した。 2.AML1のコンディショナルマウスの解析 IFN誘導的に造血細胞でAML1を欠失するコンディショナルノックアウトマウスAML1flox/-,Mx1-Cre Tgを用いて生後の個体造血におけるAML1の機能を解析した。このマウスに対してIFN分泌を誘導するpIpCを腹腔内投与してAML1を欠失させると、末梢血において著明な血小板減少が出現し、骨髄では異型な小型巨核球が増加していた。これらの小型巨核球は多倍体化が障害されていた。骨髄中の未分化造血細胞(c-Kit+Sca-1+Lin-)や巨核球前駆細胞(c-Kit+Sca-1+CD41+)の数は増加しており、リンパ球共通前駆細胞(common lymphoid progenitor : CLP)は保たれていた。競合的な骨髄移植実験を行ったところ、AML1を欠失した骨髄細胞はTおよびB細胞に寄与は見られなかった。この結果から、成体でのリンパ球分化にAML1が必須であることが確認された。 3.MENの発生工学的機能の解析 MENはRNAポリメラーゼII伸長因子であるが、そのノックアウトマウスは、着床後E6.5までに胎生致死となることが明らかになった。その死因は不明であった。
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