研究課題/領域番号 |
12557103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
江川 裕人 京都大学, 医学研究科, 講師 (40293865)
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研究分担者 |
上本 伸二 三重大学, 医学部, 教授 (40252449)
猪股 裕紀洋 熊本大学, 医学部, 教授 (50193628)
田中 紘一 京都大学, 医学研究科, 教授 (20115877)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2001年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2000年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | ブタ全小腸同所性移植 / マイクロスフェア / タクロリムス / 拒絶反応 / 感染症 / タクロリスム |
研究概要 |
ブタ全小腸同所性移植モデルにおいて経口的タクロリムス含有マイクロスフェアの至適サイズ、至適投与量およびその効果を検討した。検討項目は、死因、平均生存日数、タクロリムス平均血中トラフ濃度、拒絶反応の有無剖検時の感染症の有無、生化学等を含む血液検査とした。拒絶反応の有無は週2回の内視鏡検査で生検を行い、肉眼的および組織学的に検討した。12年度はタクロリムス単独0.5mg/kg/day投与群では全例拒絶を発症したのに対し、タクロリムス含有マイクロスフェア1mg/kg/day,0.5mg/kg/day,0.1mg/kg/day投与群で検討したが、いずれも敗血症で死亡し、タクロリムス含有マイクロスフェアは0.1mg/kg/day未満が望ましいと示唆された。13年度は、まず対照群として、タクロリムス単独0.5mg/kg/day投与群(5頭)では、平均生存日数は16.6日で全例に拒絶を、感染症は2例(40%)認めた。タクロリムス平均血中トラフ濃度は12.8ng/mlであった。タクロリムス単独0.2mg/kg/day投与群(6頭)では、平均生存日数は11.0日で全例(100%)に拒絶を認めた。また感染症は1例も認めなかった。タクロリムス平均血中トラフ濃度10.9ng/mlであった。さて、タクロリムス含有マイクロスフェア0.04mg/kg/day投与群(5頭)では、平均生存日数は28.6日で、2例の30日以上長期生存例を得た。拒絶は1例も認めず、感染症も1例も認めなかった。タクロリムス平均血中トラフ濃度は10.5ng/mlでタクロリムス単独を0.5mg/kg/day投与する群の27.9ng/mlより低かった。タクロリムス含有マイクロスフェア0.02mg/kg/day投与群(2頭)の生存日数は9.5日で、拒絶は1例に認め、感染症は認めなかった。タクロリムス平均血中トラフ濃度は9.5ng/mlであった。以上よりタクロリムス含有マイクロスフェアは0.04mg/kg/day投与群が最も成績が良く、タクロリムス単独0.5mg/kg/day投与群と比較して、平均血中トラフ濃度は低く(ただし有意差無し)、平均生存日数はより長く(P<0.05)、拒絶も感染も抑制できることが判り、その有用性が示唆された。
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