研究課題/領域番号 |
12557152
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
前田 健康 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40183941)
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研究分担者 |
藤井 規孝 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90313527)
網塚 憲生 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30242431)
山本 仁 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80265165)
大島 勇人 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70251824)
田口 直幸 新潟大学, 歯学部, 講師 (60272829)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | インプラント / チタン / 組織反応 / 骨形成 / 実験モデル / ラット / 表面処理 / 上顎骨 / サンドブラスト / ハイドロキシアパタイト / チタンインプラント / インプラント周囲上皮 / 骨性結合 / 神経線維 / CGRP / PGP9.5 / インプラント植立モデル / PC12細胞 / 新生骨 / TRAP / 細胞培養 |
研究概要 |
1.チタン薄膜上での神経細胞の生存に関する研究 チタン薄膜上で、PC12細胞を培養した。培養液中にNGFを添加すると、PC12細胞はチタン薄膜上で神経突起を伸展させたが、これらの細胞はチタン表面から容易に剥離した。このことはチタン薄膜とPC12細胞は接着する可能性が低いことを示唆した。 2.チタンインプラント植立に対するラット上顎骨組織の組織反応 ラット上顎骨インプラント植立モデルを用いて、チタンインプラント周囲における新生骨形成過程をインプラント骨窩洞界面の間隙の差異について、微細構造学的、酵素組織化学的に検討した。顎骨におけるインプラント植立時の間隙の違いによる詳細な新生骨形成過程が明らかとなった。新生骨による骨性結合が達成されるためには、適度な間隙が必要であることが示唆された。 3.インプラント上皮の再生 インプラント周囲上皮の再生過程を組織学的に観察したところ、インプラント窩洞形成により破壊された口腔粘膜上皮は、植立後15日までに正常ラット接合上皮と同じような細胞形態、角化様式を示した。 4.インプラント周囲上皮内神経線維の再生 植立5日まではインプラント周囲上皮に神経線維は全く観察されなかった。植立後10日になると、上皮基底部付近にPGP9.5およびCGRP陽性神経線維が集積はじめ、植立後15日で正常接合上皮同様に神経線維が上皮層内に進入していた。骨性結合が獲得された20-30日では神経線維の再生は終了したように思えたが、その分布密度は正常のものより低いことが明らかとなった。 5.表面性状の相違が骨性結合獲得に及ぼす影響 インプラント体表面の形態は骨形成過程に影響を及ぼさないことが明らかとなった。一方、表面性状により、骨形成速度の著名な変化は認められなかったことから、表面の材質の違いにより骨形成の方向が異なることが明らかとなった。
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