研究課題/領域番号 |
12557154
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
滝川 正春 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20112063)
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研究分担者 |
西田 崇 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30322233)
久保田 聡 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90221936)
中西 徹 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30243463)
椋代 義樹 岡山大学, 歯学部, 教務員 (50325099)
服部 高子 岡山大学, 歯学部, 助手 (00228488)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2001年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2000年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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キーワード | CTGF / 軟骨細胞 / 骨芽細胞 / CCNファミリー / ELISA / 細胞分化 / 血管新生(病) / 低酸素 |
研究概要 |
1)CTGF/エコジェニン(以下CTGFと略す)のIGF結合タンパク質様ドメイン(IGFBP)・フォンビルブランドファクター・タイプCリピートドメイン(VWC)、トロンボスポンジンタイプ1リピートドメイン(TSP1)、C末ドメイン(CT)の各ドメイン毎の発現ベクターを構築し、各組み換え体タンパク質の大量生産に成功した。現在、これらの各モジュールがCTGFの多面的作用のどれを担っているか解明しつつある。 2)CTGFの1ないし2ドメインを欠損させたタンパク質を真核細胞内で発現させる10種以上のプラスミドを作製した。それらを応用してIGFBP、TSPドメインをそれぞれ欠いたCTGFを産生するHeLa細胞株を樹立した。 3)上記のタンパク質を用いて、CTGFに対して調製した6種のモノクローナル抗体、及び2種の抗血清に対しエピトープがどのドメインにあるかを特定した。その結果、IGFBP、VWC、TSPおよびCTを特異的に認識する抗体をそれぞれ1種、3種、1種および1種得る事ができた。さらにそれらを組み合わせて応用し、(1)VWCとCTに対する抗体によるsandwich法で、全長CTGFを高感度で定量できる酵素抗体法(ELISA)。(2)GFBPとVWCを標的としたシステムで、N末前半断片を特異的に認識するELISA、2種の抗VWC抗体によりVWCドメインだけを認識し全長CTGFを認識しないELISA定量システムを確立した。 4)CTGFが産生されてから分泌される間にprocessingを受けることも見いだした。 5)CTGFが新たに低酸素状態や固形癌で誘導される血管新生因子であること、メカニカルストレスで誘導されることを見いだした。したがって、これらが関与する疾患における血中および組織液中CTGFを上記のELISA法で測定することは病態、病勢の把握に意義あるものと思われる。
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