研究課題/領域番号 |
12557157
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大和 建嗣 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50174751)
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研究分担者 |
江藤 譲 味の素株式会社, 医薬研究所・創薬研究所, 主席研究員
木崎 昌弘 慶応義塾大学, 医学部, 講師 (20161432)
西原 達次 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80192251)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
2001年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | TGF-β / BMP-2 / 骨髄腫 / アポプトーシス / p21 / G1期停止 / TGFβ / アポトーシス |
研究概要 |
我々は,これまでtransforming growth factor-β(TGF・β)ファミリーメンバーであるBMP-2の骨髄腫細胞の増殖と生存に及ぼす効果を解析してきた。ヒト骨髄腫培養細胞6株および6例の患者より分離した骨髄腫細胞においてBMP-2による増殖抑制とアポトーシス誘導がみられた。BMP-2は、骨髄腫細胞においてp21^<CIP1/WAF1>(p21)とp27^<KIP1>の発現レベルの増加とRbの低リン酸化、およびBcl-X_Lの発現レベルの低下を誘導した。BMP-2は、リン酸型STAT3を減少させ、このためBcl-X_L転写が低下することが示唆された。さらに、p21プロモーター解析によって、BMP-2によるp21の発現誘導は、p21プロモーターに存在するSmad結合配列へSmad1およびSmad4が結合し、p21の転写を活性化するためであることを明らかにした。また、p21の骨驚腫細胞の増殖とアポトーシスにおよぼす効果を解析するために、マウス骨髄腫由来細胞株HS-72に昆虫ホルモンecdysoneによるp21発現誘導系を確立した。ecdysoneによるp21の発現は、BMP-2同様にHS-72細胞のRb低リン酸化と細胞周期G1期を引き起こした。しかし、BMP-2は、24時間以内にHS-72仙胞のアポトーシスを誘導するのに対して、ecdysoneによるp21発現誘導後96時間で初めてアポトーシスが引き起こされた。以上から、p21とRbの低リン酸化は、BMP-2によるアポトーシスの直接の引き金ではないことが明らかとなった。しかしp21単独発現により、G1期停止と遅延型アポトーシスが誘導されることから、骨髄腫の遺伝子治療にp21を用いることができることが示唆された。
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