研究分担者 |
中西 徹 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30243463)
滝川 正春 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20112063)
藤沢 拓生 (藤澤 拓生) 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20325096)
笠井 昭夫 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00335613)
矢谷 博文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80174530)
完山 学 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90294420)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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研究概要 |
本研究では重度変形性顎関節症の発症機序の解明と関節軟骨修復に遺伝子導入を応用することを目的に,(1)実験的変形性顎関節症モデルの作製した.(2)CTGF遺伝子を組み込んだアデノウイルスを培養軟骨細胞に導入してその影響を検討した. 1.日本白色ウサギに強制開口行うことにより,ウサギ顎関節部に変形性顎関節様の変化を引き起こした.すなわち,関節頭の中央部から後方部の軟骨層に軟骨組織の象牙化や,軟骨細胞の異常な集積が認められた.特に中央部では,軟骨層の消失が認められた.また,関節頭の前方部では軟骨組織の破壊が起きており,骨棘形成が認められ,その周辺部では軟骨細胞の異常な増殖が認められた. 2.軟骨細胞にCTGFを遺伝子導入すると,CTGFの遺伝子発現は上昇し,感染後7日目でピークに達した. 3.導入されたCTGF遺伝子により,軟骨細胞においてCTGFタンパクが産生されることが明らかとなった. 4.CTGFの遺伝子導入により,軟骨細胞のプロテオグリカン合成は有意に上昇した. 以上の結果より,軟骨細胞にCTGF遺伝子をアデノウイルスベクターを用いて遺伝子導入することにより,軟骨細胞の分化および増殖が促進されることが明らかとなり,軟骨修復へのCTGF遺伝子の遺伝子導入の有用性が示唆された.さらに,本研究で作製した変形性顎関節症モデルが,in vivoでの遺伝子導入による関節軟骨修復研究の進歩につながると推測される.
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