研究課題/領域番号 |
12557176
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
佐藤 光信 徳島大学, 歯学部, 教授 (00028763)
|
研究分担者 |
岡本 正人 徳島大学, 歯学部, 助手 (10243718)
東 雅之 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (20144983)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
|
キーワード | 口腔癌 / iNOS遺伝子 / NO / 放射線治療 / OK-432 / リポタイコ酸関連分子 / Th1-タイプサイトカイン / 抗腫瘍活性 / iNos遺伝子 / 口腔扁平上皮癌 / 口腔小唾液腺癌 / iNOS / IFN-γ / TIL / NK |
研究概要 |
1.ヒト口腔扁平上皮癌細胞(B88)にiNOS遺伝子を導入し過剰発現させた細胞では、in vitro及びヌードマウスでの増殖は有意に抑制され、NOの産生を検出した。また、放射線照射を行うと、更に有意に細胞増殖が抑制され、アポトーシスの誘導が検出された。一方、B88細胞におけるiNOS遺伝子のdown-regulationは、細胞増殖を有意に増強した。2.B88ヌードマウス腫瘍にiNOS遺伝子を導入した場合、bystander effectの誘導が検出された。この場合、腫瘍組織に浸潤している炎症細胞に、iNOSの発現が免疫染色により検出された。3.我々はすでに、口腔癌に対してOK-432+UFT+放射線の同時併用療法の有効性を報告している。この場合、治療前生検組織において、癌胞巣に一致してiNOSの発現を認めるが、治癒した時点での生検組織では、上皮の再構築がなされ上皮下間葉組織にはiNOSを強く発現する炎症細胞の浸潤を多数認めた。4.OK-432よりリポタイコ酸関連分子(OK-PSA)を調製した。OK-FSAは強力なTh1-タイプサイトカインを誘導することを明らかにした。5.ヒト唾液腺癌(HSG)を担うヌードマウスにおいて、OK-PSAを腫瘍周囲に投与して治療すると、IFN-γ,TNF-α,IL-2,IL-12,IL-18等のTh1-タイプサイトカイン及びNOの産生が検出された。また、放射線治療を併用すると上記のサイトカインとNOの産生が増強された。6.ヒト末梢血単核球、U937細胞、ヒト歯肉線維芽細胞、ヒト口腔扁平上皮癌細胞(BHY)をin vitroでOK-PSAで処理すると、NO2^-の産生が培養液中に検出された。7.B88細胞をNO donor(NOC18:0.01-1mg/ml)存在下で培養すると、高度なアポトーシスの誘導を検出した。
|