研究課題/領域番号 |
12557185
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
森山 啓司 (2001) 徳島大学, 歯学部, 教授 (20262206)
日浦 賢治 (2000) 徳島大学, 歯学部, 助教授 (20228696)
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研究分担者 |
廣瀬 健 徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40325288)
堀内 信也 徳島大学, 歯学部, 助手 (70263861)
横関 雅彦 徳島大学, 歯学部, 助教授 (10314866)
川上 慎吾 徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00325284)
渡辺 真太郎 徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00274241)
森山 啓司 徳島大学, 歯学部, 教授 (20262206)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 口唇裂口蓋裂 / 自家腸骨海綿骨移植術 / コラーゲンスポンジ / 軟X線写真 / 人工骨 / 自家腸骨海面骨移植術 / 架橋ハイドロゲル / FGF-2 / BMP / soft X-ray |
研究概要 |
口唇裂口蓋裂に対する総合治療一環として、自家腸骨海綿骨移植術を施す患者が増加している。最近我々は、顎裂部への新鮮自家腸骨海綿骨移植術の予後に影響を与える因子について検討した結果、術前の正面頭部X線規格写真を用いて算出した顎裂/鼻腔比、および術後3ヵ月時のCTを用いて算出する皮質骨残存度は、二次骨移植の予後を評価する上で有用なパラメータとなる可能性を報告した。しかし、実際の臨床ではこの条件を満たす症例ばかりではなく、口唇裂口蓋裂に対する新しい治療浩開発の必要性を痛感し、人工骨を移植材料として応用することの可能性を検討した。まず始めに、ウサギ骨髄間質細胞を各種サイトカイン(FGF-2あるいはBMP-2、4、7)含有コラーゲンスポンジ内でin vitro三次元培養を行い、FGF-2含浸コラーゲンスポンジでは培養開始4週間後には顕著な石灰化物の形成が認められることを明らかにした。さらに、ウサギ頭蓋骨に形成した実験的骨欠損(直径7mmの円形欠損)部の修復を目的に、周囲の骨膜を伸展し移植床を形成した後、実験群にはFGF-2含浸コラーゲンスポンジを、対照群には生理食塩水含浸コラーゲンスポンジを用い、ウサギ大腿骨より採取した骨髄間質細胞画分をコラーゲンスポンジ中に注入し移植を行った。経時的に撮影したsoft X-ray写真の不透過性をNIHimageソフトにて解析し、in vivo,における骨形成能について検討した結果、実験群は対照群に比較して明らかに周囲骨組織との一体化が早期に生じていた。従って本研究で用いた方法は、口唇裂口蓋裂に対する新しい治療法として臨床応用につながる可能性が考えられた。
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