研究課題/領域番号 |
12557195
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
斎藤 正寛 (斉藤 正寛) 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (40215562)
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研究分担者 |
山内 雅人 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30230311)
角田 晃 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70236933)
鈴木 元 名古屋大学, 医学部, 講師 (80236017)
笹栗 健一 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (10235286)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
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キーワード | 骨シアロ蛋白質 / 組み換え蛋白質 / 再生 / 発生 / 歯周病 / 分子生物学 / Development / Regenerative Therapy |
研究概要 |
本研究は、セメント芽細胞が分泌する細胞外マトリックスの組み換え蛋白質を作製し、従来困難であった結合組織性再付着を人為的に獲得できる補填剤の開発を試みることである。そこで我々はセメント質に存在する代表的な細胞接着因子である骨シアロタンパク質を実験モデルとしてヒトセメント質マトリックスの発現系を確立し、セメント質形成をin vitroおよびin vivoにおいて誘導するかを解析することを主眼とした。 ヒト歯胚よりヒト骨シアロプロテインのcDNAをクローニングし大腸菌およびバキュロウイルスを用いた2種類の発現システムでヒト組み換え骨シアロプロテイン(rhBSP)の作製を試みた。その結果、rhBSPは大腸菌ではその発現が認められないものの、バキュロウイルスで感染させたSf9細胞内で65kDaおよび60kDaの2種類の分子量サイズでrhBSPの発現が認められた。rhBSP発現細胞を溶解し陰イオン交換樹脂とcobalt affinityカラムchromatographyを行った結果、rhBSPは65kDaおよび60kDaのタンパク質として精製された。次にrhBSPの生理活性を調べる目的で、半田らが樹立したウシ歯小嚢細胞に対し細胞接着活性を調べたところ、期待通り活性を有することが確認された。この歯小嚢細胞はセメント質形成能を有する特性があることから、rhBSPが細胞接着を介してセメント質形成に関与する創薬として開発可能なことを示した。現在は昆虫細胞用改良型高発現ベクターを用いてstable transfectionを行い、rhBSPを発現するcell lineを作製し、大量精製システムを開発中である。 以上の結果から、rhBSPはバキュロウイルス発現系を用いて作製できる事が示された。また歯小嚢細胞に細胞接着活性を有することから歯周病治療用再生補填剤として開発可能である結果が得られた。
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