研究課題/領域番号 |
12557232
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
堀尾 嘉幸 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30181530)
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研究分担者 |
坂本 淳 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40336392)
竹村 晴夫 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20106462)
八田 愼一 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60094223)
犬塚 英治 札幌医科大学, 医学部, 部長
久原 真 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80336403)
宮本 篤 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50166196)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 水チャネル / カリウムチャネル / グリア / ATP感受性Kチャネル / ミュラー細胞 / チロシンリン酸化 / AQP4 / cDNA / Kチャネル / 浮腫 / 脳 / アストロサイト / Kir4.1 / ラミニン / モルモット / 一次培養細胞 / マウス / PDZドメイン / 網膜 / ポリリジン / カリウム / チャネル / ATP感受性カリウムチャネル / シナプス / CA3 / synaptophysin |
研究概要 |
グリア存在する水チャネルAQP4について、網膜のグリアであるミュラー細胞を用いて発現様式を検討した。単離し培養化したミュラー細胞ではAQP4が細胞内に発現し、細胞膜上の発現は認められなかった。ミュラー細胞をラミニンコートしたディシュで培養するとAQP4は細胞膜上に存在した。この細胞をチロシンキナーゼ阻害薬であるハービマイシンで処理すると、再びAQP4は細胞内に存在するようになった。以上のことからAQP4の細胞膜上での発現は細胞外マトリックスによって影響されており、チロシンリン酸化機構がAQP4の膜発現に重要であることが判明した。このことは組織障害時に、細胞外マトリックスとの接触が損なわれAQP4の局在が変化して水輸送が損なわれ、結果として脳浮腫に結びつく可能性が示唆された。 虚血や組織障害時に開口するKチャネルとしてATP感受性Kチャネルがある。水輸送には必ずイオン輸送による浸透圧変化が大切であることから、組織障害時に開口するATP感受性Kチャネルに注目した。まず、このチャネルcDNAサブユニットをRT-PCRでクローン化し、さらに抗体を作成した。抗体による脳組織の染色ではATP感受性Kチャネルは神経細胞に発現していること、海馬に強い発現が見られること、SUR1サブユニットは細胞体に存在するのに対してSUR2サブユニッドはアクソン末端に発現することが見い出された。この現象はPC12細胞に強制発現させたSUR1が細胞体に、SUR2AとSUR2Bがneurite末端に発現することと一致した。水輸送ではSUR1を構成成分とするATP感受性Kチャネルが関与する可能性が考えられた。
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