研究課題/領域番号 |
12557237
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
徳永 勝士 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40163977)
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研究分担者 |
山根 明男 湧永製薬株式会社, 創薬研究所, 副所長(研究職)
唐木 幸子 オリンパス光学工業株式会社, 基礎技術研究所, 主任研究員(研究職)
土屋 尚之 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60231437)
北條 浩彦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60238722)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 疾患感受性遺伝子 / SNP(単一塩基多型) / DNAマイクロアレイ / SNPタイピング技術 / 関節リウマチ / 全身性エリテマトーデス / DNAマイクロキャピラリーアレイ / 一分子蛍光検出法 / HLA遺伝子 / SNP / DNAアレイ |
研究概要 |
信頼性の高いDNAマイクロアレイ技術の確立を目指して、まず、ヒトの遺伝子としては最高度の多型を示すHLA遺伝子群を対象とした、新規タイピングシステムを開発した。従来のマイクロタイタープレートと同様にハイブリダイゼーション、洗浄操作ができるよう、チャンバー付きのガラスアレイを開発し、HLA-DRB1対立遺伝子型を決定することができた。 次に、アレイ基盤平面上に微小流路を高密度に設けたマイクロキャピラリーアレイを作成して、疾患関連SNP検査を高速高精度に行うことを試みた。PCR増幅後溶液を、各対立遺伝子特異的なオリゴプローブを固相化したキャピラリーアレイに注入し、ハイブリダイゼーション、洗浄後、蛍光強度を測定した結果、精度良くSNPタイピングが行えることがわかった。マイクロキャピラリアレイは基盤表面上に多数の反応領域を設定できることから、多検体処理を低コストに行うことが可能である。また微量サンプルによる自動化にも適しており、将来の医療におけるSNP検査システムの候補として期待できる。 一方、一分子蛍光検出法と配列特異的PCR増幅法の組み合わせによるSNPタイピングシステムを実用化して、日常検査に導入した。この方法が500以上の多数検体をタイピングするのに適した、ハイスループットかつ低コストなシステムであることを実証した。 以上に平行して、関節リウマチおよび全身性エリテマトーデスを対象として、候補遺伝子の変異スクリーニングとcase-control関連分析によって、これらの疾患感受性と関連するSNPを探索した。これまでに数十の候補遺伝子にっいて多数の新たなSNPを見出したうえに、FCGR2B遺伝子のSNPと全身性エリテマトーデスの関連、LIR1のSNPと関節リウマチとの関連、BlysとBAFF-RのSNPの組み合わせと関節リウマチとの関連などを新たに見出した。
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