研究課題/領域番号 |
12558004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 文化女子大学 |
研究代表者 |
田村 照子 文化女子大学, 服装学部, 教授 (30060817)
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研究分担者 |
小田 一之 (有)インタークロス, 開発部, 開発課長
小柴 朋子 文化女子大学, 服装学部, 助教授 (70310399)
岩崎 房子 文化女子大学, 短期大学部, 教授 (40103775)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 温熱感覚 / 温 / 冷覚閾値 / 皮膚表面 / 測定装置の開発 / ペルチェ素子 / 熱流束 / 高齢女子 / 中年女子 / 汎用型 / 温冷覚閾値測定装置 / 温冷覚閾値 / 温冷感受性 / 身体部位別 / 高年女子 / 若年女子 / 皮膚接触圧力 / 身体部位別温冷覚閾値 / 温度閾値 / 熱流閾値 / 熱流センサー / 熱流量 / 温度差 |
研究概要 |
本研究の目的は、より簡単に短時間で皮膚の温冷覚閾値を測定する新しい装置を開発すること、さらにそれを用いて年齢に伴う温冷覚閾値の変化、特に高齢者のそれを調査することである。 汎用型温冷覚閾値測定装置は、センサプローブ、制御部、温冷覚自覚スイッチ、パソコンより構成され、センサプローブの温度はペルチェ素子によってコントロールされた。測定に際してはこのプローブを測定部位に当て、プローブ温が皮膚温と等しくなった時点で昇温または冷却をスタートさせ、被験者が温冷感を感じた時点で自覚スイッチを押してもらい、この時の温度変化または熱流束をもって温冷覚閾値とした。 装置の精度、プローブ素材の影響、並びに昇温・冷却時プローブ温度の変化速度の影響について検討した結果、銅のプローブ温度制御性はアルミニウムより優れ、特に初期値をセットするための時間がアルミニウムでは銅の数倍を要することから、プローブには銅の熱伝導板を用いることとした。プローブ温度の変化速度は0.3℃/secよりも0.1℃/secを採用、これらの条件の下、本装置は高精度で高い再現性を示すことが確認された。 次に本装置を用いて、40歳〜88歳の健康な中・高齢女子40名の皮膚面における26部位の冷・温覚閾値を測定し、加齢に伴う冷・温覚閾値の変化を調べた。環境条件は28℃、50%RHとし、対象として同条件下における20歳〜25歳の女子学生の冷・温覚閾値を測定した。冷・温覚閾値の部位別パターンは各被験者群ともに同様の傾向を示し、前額、頬、顎の顔面部の閾値は小さく、下腿、足背、足底の下肢部での閾値は大であった。中・高年女子の冷温覚閾値は若者に比べて大きく、個体差も加齢とともに増加した。主成分分析の結果、第1主成分は全身の温・冷覚閾値の大きさとして説明できた。
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