配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2002年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2001年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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研究概要 |
本科研では長周期の波動場を常時モニタリングし,その瞬間の波動場をもっともよく説明する"地震"の発生(時間,場所)・メカニズム(断層パラメターなど)をリアルタイムで常時決定するシステムの構築を目指している.波動場は常に存在するので,このような解析システムからは常に"地震"が決定されることとなる.得られる結果は,ほとんどの場合ランダムな長周期地動ノイズを説明する意味のないものであるが,長周期の地震動を引き起こす本当に事件(地震でも火山噴火でも海底地滑りでも何でも地球を揺らすeventであればよい)が起きた場合,それに対応した"地震"が決定されることになる. 本科研の当初の目標は,上に述べたような解析システムを地震研究所が観測網を展開している関東地方において実用化することであった.実際にシステムを構築する上で多少の変更はあったものの,当初の目的はほぼ達成された.現在,一つのPCで,平面上で250km四方(深さ100km)の領域をカバーできるシステムが完成し,北海道,東北,関東,東海の太平洋岸の地震活動を常時モニターしている.そのリアルタイム解析情報は,GRiD_MT (Grid-based Realtime Determination of Moment Tensors)ホームページで公開されている:http://wwweic.eri.u-tokyo.ac.jp/GRiD MT/モニター領域で地震が発生すると2-3分遅れで解析結果(地震の時間,位置,メカニズム(モーメント・テンソル解))が出るようになっている.
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