研究分担者 |
光藤 誠太郎 福井大学, 遠赤外領域開発研究センター, 助教授 (60261517)
岡島 茂樹 中央大学, 工学部, 教授 (90113084)
小川 勇 福井大学, 工学部, 助教授 (90214014)
川端 一男 核融合科学研究所, 教授 (60109353)
立川 敏明 香川医科大学, 医学部, 教授 (00020206)
SABCHEVSKI S. P. 福井大学, 遠赤外領域開発研究センター, 助教授 (10313735)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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研究概要 |
(1)17T超伝導マグネットを用いた337μmまで波長可変のサブミリ波ジャイロトロンの開発,17T超伝導マグネットを用いて,2次高調波動作を17Tの強磁場のももとで行うことによって,337μmまでの動作を実現した。 (2)1 テスラ永久磁石を用いた高次高調波ジャイロトロンの開発,大旋回半径電子ビームを用いた高次高調波で動作するジャイロトロンを1テスラ永久磁石を磁場系として製作した。3次,4次及び5次の高調波で動作させることに成功した。 (3)ジャイロトロン出力の周波数変調及び振幅変調,電子ビームの加速電圧を変化して相対論的効果による電子の質量の変化を利用して,周波数変調を,ジャイロトロンの陽極電圧を変化させ電子ビームの速度分布を変化させることによって,振幅変調を実現した。 (4)ジャイロトロンのCW動作による出力及び周波数の安定化,CW高電圧電源を用いて,サブミリ波ジャイロトロンのCW動作を行い,電源の出力電圧を安定化することにより,ジャイロトロンの出力安定度10^<-3>を達成した。また,電子ビームエネルギーのフェーズロック制御により,周波数の安定度3・10^<-9>を達成した。 (5)ジャイロトロン出力のガウシアン・モードへの変換と高効率伝送,ジャイロトロンの円形導波管出力をガウシアン・モードに変換する伝送システムを設計し,ジャイロトロンの多くの出力モードのバイガウシアン・モードによる伝送に成功した。 (6)サブミリ波帯プラズマ散乱計測装置の設計と製作,ジャイロトロン,アンテナ,準光学的回路素子を組み合わせて,サブミリ波帯で動作するプラズマ散乱計測装置を設計し製作した。核融合科学研究所のヘリカル装置CHS及びLHD,米国プリンストン大学のトカマク装置の密度揺動の計測を行うための検討を行った。 (7)ハイパワー・サブミリ波帯ESR装置の製作,サブミリ波帯で動作するジャイロトロンを光源とするESR装置を設計し,製作した。この装置を用いた計測を学内外の共同研究として実施した。特に,ジャイロトロンの高出力パルス出力によるESRエコーの研究等,未知の分野の開拓を行う計画を立案している。
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