研究課題/領域番号 |
12558075
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物有機科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
斉藤 和季 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (00146705)
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研究分担者 |
東 庸介 株式会社三井化学ライフサイエンス研究所, 主任研究員
相見 則郎 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (30009170)
山崎 真巳 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (70222370)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2000年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | カンプトテシン / Ophiorrhiza pumila / 毛状根 / インドールアルカロイド / 抗腫瘍性物質 / 非メバロン酸経路 / メタボローム / メタボロミクス / 大量培養 / 細胞内局在 / シロイヌナズナ / RAPD法 / アルカロイド / 抗腫瘍性 |
研究概要 |
植物性アルカロイドであるカンプトテシンは、キノリン骨格を有する変形モノテルペノイドインドールアルカロイドであり、トポイソメラーゼIを特異的に阻害するため臨床において抗癌薬として広く世界的に用いられている。そこでこの植物性抗腫瘍性アルカロイド物質であるカンプトテシンの効率的な生産を目的とした研究を行った。まず、チャボイナモリ(Ophiorrhiza pumila)の毛状根培養によるカンプトテシンの効率的な生産システムを確立した。次に、液体培地で培養した毛状根がCPTを生産、培地中に放出していることをしていることを見いだした。さらに、3L容のジャーファーメンターを用いた毛状根の培養を行い大量培養条件を確立した。次に、チャボイナモリ毛状根からカンプトテシン生合成に関わる4つの酵素をコードするcDNAを単離し、各種ストレス条件下におけるこれらの発現解析を行った。さらに、カンプトテシン生合成経路中の鍵酵素であるストリクトシジン合成酵素について、部位特異的変異導入した組み換えタンパク質を用いて、その機能に重要なアミノ酸残基を同定した。また、イソプレノイドから誘導されるカンプトテシン骨格中のセコロガニン部分の生合成起源について、[1-^<13>C]グルコースの取り込み実験および特異的生合成経路阻害剤を用い,た研究を行い、セコロガニン部分はいわゆる非メバロン酸経路によることを解明した。最後に、高速液体クロマトグラフィー-フォトダイオードアレー検出-質量分析を用いたハイスループットメタボローム解析により、各種カンプトテシン生産植物や培養体の植物化学的性格付けを行い、チャボイナモリの薬用遺伝子資源としての有用性を明らかにした。
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