研究課題/領域番号 |
12558086
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
井出 宏之 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70022704)
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研究分担者 |
小山 洋一 ニッピ株式会社, バイオマトリックス研究所, 主任研究員
田村 宏治 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (70261550)
山本 博章 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (40174809)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | マウス / 四肢 / 再生 / FGF / BMP / マウス四肢 / 繊維芽細胞成長因子 / FGF-10 / FGFR2 |
研究概要 |
1.切断レベルによる再生能の差異 1)前腕部中央での切断の場合:切断部に骨の突起が出現し、その先端は軟骨化している。基部側つまりとう骨、尺骨の先端部側は前後軸方向に肥大化している。 2)手首のレベルでの切断の場合:尺側骨、中間骨、とう側骨の先端に広い軟骨域ガ形成された。基部側つまりとう骨、尺骨の肥大は少ない。 3)掌骨レベルでの切断の場合:切断レベルから基部側にかけて、前後軸方向への肥大が見られた。 2.細胞成長因子の作用 1)FGf-2,FGF-4を切断2日後に添加したところ、14日後に軟骨域の増大が切断部より先端側にみられた。FGF-8,FGF-10の場合は、効果は全くみられなかった。切断レベルによっても差異が見られ、前腕部中央で切断した場合、掌骨レベルで切断した場合は、FGFによる肥大が見られたが、手首のレベルで切断した場合は、FGFによる肥大は見られなかった。 2)BMP-4を切断2日後に、切断部へ添加した。14日後に切断部を染色したが、切断部の肥大は見られなかった。しかし先端部方向での軟骨形成はみられ、一部は骨化していた。これは先端部方向への部分的再生といえる。 3)これら細胞成長因子の作用は、再生につながるものといえる。今後この再生をさらに進めるために、これら成長因子のDDS (Drug Delivary System)の更なる改良が必要と考えられる。 3.遺伝子の導入 遺伝子ガンを用いて切断部の細胞にマウスFGF受容体遺伝子を導入した。同時にGFP遺伝子も導入し、遺伝子が導入されたことを確認後、リガンドであるFGFを加えたが、遺伝子導入による顕著な効果は得られなかった。今後リガンドの直接の導入も必要と考えられる。
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