研究課題/領域番号 |
12558096
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
金澤 真雄 (金沢 真雄) (2002) 東京医科大学, 医学部, 講師 (10147184)
米田 嘉重郎 (2000-2001) 東京医科大学, 医学部, 助教授 (90074533)
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研究分担者 |
浅井 秀一 日本エスエルシー, 研究員
粟田 卓也 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (40184303)
米田 嘉重郎 東京医科大学, 医学部, 教授 (90074533)
川本 英一 東京医科大学, 医学部, 講師 (20074718)
金沢 真雄 東京医科大学, 医学部, 講師 (10147184)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 橋本病 / BB / Wラット / 甲状腺炎 / RT1 class II / ラット / 1型糖尿病 / 膵島炎 / T_3, T_4 / MHCコンジェニック / T_3,T_4 |
研究概要 |
1型糖尿病モデル動物であるBB/Wラットは膵島炎をきたして糖尿病を発症する。しかし糖尿病を発症せず、甲状腺炎を発症するラットも存在する。甲状腺炎を発症するBB/WラットではRT1クラスII領域がu/aであり、膵島炎を発症するラットではRT1クラスII領域がu/uである事が明かとなった。今回はBB/WラットのクラスII領域のみをu/aに置換したコンジェニック系統を育成し、戻し交配を繰り返してa/aをもつ個体を作成し、甲状腺炎の程度を病理組織学的並びに血液中甲状腺ホルモン値で評価し、a/aタイプのラットが橋本病のモデルラットとなり得るか否かを検討した。さらにa/aラットを大量に供給できるように開発した。 本研究にて作成したラットは u/uタイプ 雄82匹 雌76匹 計158匹 u/aタイプ 雄94匹 雌111匹 計205匹 a/aタイプ 雄28匹 雌32匹 計60匹 であり、総合計は423匹であった。 遺伝的に安定させるために、戻し交配を繰り返した。第10世代においては、第20番染色体以外ではホモ遺伝子型に固定された。しかしMHCクラスII領域を含む約1cMの第20番染色体領域は、未だヘテロの遺伝子型であった。 RT1クラスII領域がa/aタイプのBB/Wラットでは強度の甲状腺炎が発症することを確認した。a/aタイプのBB/Wラットでは、u/u群に較べて血液中のTSHは高値を示し、甲状腺の病理所見と一致するものであり、橋本病のモデルラットとして有用であった。しかし血液中の甲状腺ホルモン(fT3、fT4)と甲状腺の病理所見とは必ずしも一致するものではなかった。 今後は第20染色体においてもホモ遺伝子型に固定されたラットが開発され、甲状腺炎のモデルラットが安定的に供給される事が必要となる。
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