研究課題/領域番号 |
12558099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 松本歯科大学 (2002-2003) 北海道大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
山岡 稔 (2003) 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50064671)
高橋 悦治 (2002) 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (60278174)
柴 肇一 (2000-2001) 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60241303)
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研究分担者 |
柴 肇一 富士レビオ株式会社, 先端研究部, リサーチディレクター (60241303)
田中 仁 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (50267788)
上松 隆司 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 助教授 (40203476)
恵良田 知樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30213581)
山岡 稔 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (50064671)
田島 健次 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00271643)
高井 光男 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50002019)
高橋 悦治 松本歯科大学, 口腔顎顔面外科講座, 助手 (60278174)
棟方 正信 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50261326)
西村 和晃 大阪歯科大学, 歯学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | ポリリン酸 / 人工歯根膜 / 再生 / 歯周組織 / 骨芽細胞 / 歯根膜 / MC3T3-E1 / 歯周病 / 組織再生 / 抗菌 / 抗炎症 / 歯周炎 / 歯周組織再生 / 骨再生 / 生体適合性材料 / 再生医療 / 細胞増殖促進 / 骨分化 / 骨分化促進 |
研究概要 |
人工歯根膜開発の基礎研究としてポリリン酸ナトリウムの骨芽細胞に対する作用についてMC3T3-E1細胞を用いて検討した.ポリリン酸による各種骨芽細胞分化マーカー遺伝子の発現誘導では,ポリリン酸処理した細胞ではオステオポンチン,オステオカルシン両遺伝子の発現が誘導され,その発現量は処理後12日目,25日目でそれぞれ最大となった.この結果より,ポリリン酸がこれらの骨芽細胞分化マーカーの発現に関与していることがわかった.アリザリンレッド染色及びvon Kossa染色による細胞石灰化と石灰化結節の観察では,ポリリン酸処理を行わなかった細胞及びリン酸処理した細胞では染色像が観察されなかったのに対し,ポリリン酸処理した細胞では顕著なアリザリンレッド染色像が観察され,染色の程度はβ-グリセロフォスフェート(β-GP)とアスコルビン酸(AA)で処理を行った細胞と比較しても強かった,またvon Kossa染色でもポリリン酸処理を行った細胞で石灰化結節が観察され,ポリリン酸により細胞石灰化が誘導されていることが確認できた.ポリリン酸によるアルカリホスファターゼ活性の誘導では,ポリリン酸処理した細胞ではアルカリホスファターゼ活性が誘導された.β-GPとAAで処理を行った場合と比較するとその活性は若干低くなったが,このことからポリリン酸処理を行った細胞ではアルカリホスファターゼ活性に依存したリン酸供給経路の他に別のリン酸供給経路を持つ可能性が考えられた。以上の結果より、ポリリン酸がMC3T3-E1細胞の石灰化に大きく関わっているということが明らかとなった。
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