研究課題/領域番号 |
12571021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 大阪国際大学 (2002) 大阪国際女子大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
佐島 隆 大阪国際大学, 人間科学部, 助教授 (40192596)
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研究分担者 |
寺島 憲治 千葉大学, (非)講師
上岡 弘二 東京外国語大学, AA言語文化研究所, 教授 (80014512)
井谷 鋼造 追手門学院大学, 文学部, 教授 (60144309)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | アレヴィー・ベクタシ / エスニシティ、アイデンティティ / ジェム儀礼、マエ儀礼 / アーシュク、オザン、吟遊詩人 / スンニー・イスラーム化 / 聖者ハジュ・ベクタシ・ヴェリ / セマーフ、シャマニズム / トルコ、ブルガリア / アレヴィー / ベクタシ / エスニシティ / アイデンティティ / ジェム儀礼 / セマー / ネフェス / アーシュク・ヴェイセル / オザン / スンニー化 / 文化変化 / 春季祭・秋季祭 / マエ儀礼 / トルコ / ブルガリア / ギリシア / 聖者・霊廟関係文化 / 民間信仰 / イスラームとキリスト教 / 聖者廟:ジェム:セマー / 春季祭・秋季祭:マエ儀礼 / アーシュク・ヴェイセル:オザン / トルコ:ブルガリア / アイヴィー / イスラムとキリスト教 / スーフィズム(神秘主義) / 聖者廟 / 聖地 / 参詣・巡礼 |
研究概要 |
エスニック・グループのアレヴィーの人々(ベクタシを含む)の人々は、協会やワクフの組織あるいは集落の共同体、を中心にして活動している。その組織や集団や共同体は様々であり、各々異なることが分かった。そこでイスタンブルではカラジャアフメト協会、中央アナトリアではアンカラ周辺のアイドス・ワクフ、ブルガリア共和国では北部と南部の諸集落を実態調査した。調査の中心の一つとしてトルコ共和国ではジェム儀礼、ブルガリア共和国ではマエ儀礼を調査した。ラジャアフメト協会の調査には斎藤完が携わり、活動と思考様式、社会・政治的な背景、ジェム儀礼の実際、そしてインターネットの中での活動内容と実態を明らかにした。またイスタンブルのアレヴィー系出版社の状況をも明らかにした。アンカラ周辺のアイドス・ワクフの調査には上原三紀子と佐島が関わった。特に上原は五十以上もの集落からなるアイドス・ワクフを調査・報告した。ブルガリアに関しては寺島憲治と上岡弘二が調査をし、特に南部の十数か村で構成しているマエ儀礼システムの実態調査を行い、キリスト教的文化とイスラーム文化・牧畜文化と農耕文化などの交錯する状況を解明した。またシーア派とブルガリ・アレヴィーとの相違についても分析した。井谷鋼造はイスタンブルにあるウンミ・シナン霊廟の敷地内にある墓碑や石碑の悉皆調査を行い、埋葬者と教団との関係、墓碑銘から死生観や他界観などをうかがい知ることが出来た。また斎藤はジェム儀礼に関与する(吟遊詩人)アーシュク(オザン)の状況を明らかにした。佐島は調査全体に関わり、全体の動向に注目した。これらの調査研究からもアレヴィーはイスラームの第三の派とすることが出来ると考えられる。また政治化する状況の調査をし、スンニー・イスラーム化する状況を析出した。アレヴィーの動向は流動化しているためにさらなる調査の必要が生じてきた。
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