研究課題/領域番号 |
12571030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中村 慎一 金沢大学, 文学部, 助教授 (80237403)
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研究分担者 |
小沢 正人 (小澤 正人) 成城大学, 短期大学部, 助教授 (00257205)
宮本 一夫 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (60174207)
佐川 正敏 東北学院大学, 文学部, 教授 (40170625)
西谷 大 国立歴史民族博物館, 考古研究部, 助手 (50218161)
後藤 雅彦 琉球大学, 法文学部, 助教授 (30291553)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2000年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 国際研究者交流 / 中国 / 考古学 / 良渚文化 / 石器 |
研究概要 |
平成12年度から14年度にかけて計5回の実地調査を実施した。調査日数は延べ115日間に及ぶ。その内容は、石器の観察(金属顕微鏡を用いた使用痕観察を含む)と記録(写真・実測図・文字記録)といった考古学的調査と、石材鑑定ならびに石材産地踏査といった岩石・鉱物学的調査からなる。その結果得られた主な学術的成果は以下のとおりである。 1)穿孔器、切割器、石犂側板など、従来良渚文化石器の器種として認定されていなかったものを独立器種として確定することができた。 2)ほとんどすべての石器器種につき器種と石材との間に明確な対応関係が存在することが判明した。例を挙げれば、鎌はホルンフェルス、犂は粘板岩、片刃石斧は流紋岩、鏃は凝灰岩といった具合である。また、鉞と一括される穿孔石斧類の中でも、形態と用材とがほぼ一対一で対応することが確認された。こうした現象と岩石産地踏査から知られる石材産地の限定性とを併せ考える時、器種ごとの石器専業生産地の存在が強く示唆された。 3)金属顕微鏡観察の結果、これまで中耕・除草具と考えられていた耘田器が実は収穫具であること、また、溝切り具とされていた破土器が何らかのイネ科植物の伐採具であることが判明した。 4)石材産地の踏査結果から、杭州市半山=砂岩、余杭市瓶窯=流紋岩・凝灰岩、呉県光福=ホルンフェルス等々の石材産地の候補地をピックアップすることができた。
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