研究課題/領域番号 |
12571033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | (財)中近東文化センター |
研究代表者 |
吉田 大輔 (財)中近東文化センター, 学術局, 研究員 (20280670)
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研究分担者 |
大村 幸弘 (財)中近東文化センター, 学術局アナトリア考古学研究所, 主任研究員・所長 (10260142)
中井 泉 東京理科大学, 理学部第一部, 教授 (90155648)
渡辺 和子 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (00223397)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2000年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 保存修復 / 粘土板文書 / 印章 / 楔形文字 / 象形文字 / 古アッシリア / ヒッタイト |
研究概要 |
1)カマン・カレホユックの発掘調査:第15〜18次調査(2000〜2003年)は文化編年の構築を主目的とする北発掘区を中心として、主に第III層(紀元前2千年紀)の建築遺構を調査した。印影付粘土塊が多数出土している「円形遺構1」については第16次調査で発掘を完了し、周囲の建築遺構、特に古ヒッタイト時代(IIIb層)の大遺構との関連に調査の重点が置かれた。 2)保存修復:発掘現場、主には遺跡近くのアナトリア考古学研究所内の施設で出土遺物の保存修復を行った。粘土板文書や印影などの土製品に関しては接合等の物理的処置、薬品による材質強化などの保存処理を施した。また焼成用の炉を用いて焼成実験を行い、土製品の保存に適した焼成温度、焼成時間のデータの蓄積に努めた。 3)化学分析:主に蛍光X線分析装置による粘土の化学組成の分析が行われ、時代によって化学組成に顕著な変化のみられることが明らかにされた。 4)古アッシリア商業文書の研究:キュルテペ文書の調査研究は、アンカラのアナトリア文明博物館で主に粘土板文書の筆写作業を行った。筆写作業は出土年別に進められ、2000年に1981年、1982年に出土した文書、また2001年、2002年には1996年に出土した文書、都合約150点を筆写した。文書の内容は商取引に関する書簡、債務証書、裁判記録が中心となるが、その中にはキュルテペ文書の年代付けに関わる重要な文書も含まれている。また2001年の第16次調査では、キュルテペ文書と同時代の文書がカマン・カレホユックからも出土した。 5)印章資料の研究:カマン・カレホユック北発掘区の「円形遺構1」出土の印影付粘土塊の研究を中心に行なった。印影の特徴からそのほとんどは前15世紀末から前14世紀中頃のヒッタイト‘中王国'時代末期に年代付けられ、ヒッタイト印章研究の貴重な資料となっている。2000〜2003年は印面の象形文字、装飾の形式分類、写真撮影、図面作成を進めるとともに、他遺跡出土の資料との比較考察を通して、そのヒッタイト印章全体における位置付け、地方的特性などをより明確にしていくことに努めた。
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