研究課題/領域番号 |
12571040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
安藤 和雄 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (20283658)
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研究分担者 |
神埼 護 (神崎 守 / 神崎 護) 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (70183291)
竹田 晋也 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (90212026)
岩田 明久 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (20303878)
百瀬 邦泰 愛媛大学, 農学部, 助教授 (30303879)
宇佐見 晃一 山口大学, 農学部, 助教授 (10203506)
大成 浩一 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助手 (10314254)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2000年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | バングラデシュ / ミャンマー / 中国雲南省 / ラオス / 持続的農業 / 農村開発 / 熱帯林 / 定期市 / バングラデシュのチッタゴン / ミャンマーのラカイン / インドのアッサム / 農業 / 在地の技術 / 中国雲南省紅河のハニ / 南ラオス / 水田漁労 / バングラデシュの少数民族 / ミャンマーの少数民族 / ラカイン州 / チッタゴン丘陵 / 在地性 / 地域性 |
研究概要 |
最終年度の平16年3月にヤンゴンでのワークショップ「ミャンマーにおける農村社会の変容と在地の農業生態学知識」に本研究の成果の一つが集約されている。フィールドワークによるラカイン州の学際的調査研究は従来皆無であり、本研究は東南アジアと南アジアの連続性研究の端緒となりえた。チッタゴン、ラカインの少数民族地域での定期市を中心とする農村経済構造の違いや、二つの地域で近年(30年間ほど)に急激に進行しているベンガル犂からビルマ犂への農民の自主的な選択による技術変容、漁労、魚資源、他の地域にはあまり類をみない山腹に密生する竹の斜面を焼く焼畑、こうしたテーマをワークショップでは取り上げ議論した。2年目からは、アッサム、雲南、ラオス、ベンガル低地へとフィールドワーク地域を積極的に広げて将来の比較を視野にいれた研究を始めた。バングラデシュ、ミャンマーとその周辺における少数民族地域での調査研究を、伝統的生活、生業(農・林・水産)、定期市、土地利用、在地、環境をキーワードに、許される範囲で滞在しながら、積極的に行った。バングラデシュ、ミャンマーとその周辺のアッサム、ラオス、雲南は南アジア、東南アジア、東アジアの周辺に位置する狭間世界と位置づけられ、一つの地域アイデンティティがあると考えられる。中心世界ではない狭間世界がもっている異民族が混住するネットワークは、異質のままで調和をたもつハイブリッド効果を生み、その知恵が中心世界とは違った在地の智恵と技術に溢れた世界を今なお持続させている。本研究の当初の目的はまさにこの点を解明することに置かれていた。本研究で得られた調査資料はまだ十分に分析できていないが、狭間地域での現地調査がいまだ圧倒的に不足していることも事実である。本研究が目指した目的へはまだまだ途半ばであり、成果刊行が一段落し次第、さらに本研究のテーマをフィールドワークと学際研究により継続追求していきたい。
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