研究課題/領域番号 |
12572002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 同朋大学 |
研究代表者 |
中田 照子 同朋大学, 社会福祉学部, 教授 (70086180)
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研究分担者 |
安川 悦子 福山女子短期大学, 学長 (90071034)
山本 かほり 愛知県立大学, 文学部, 助教授 (30295571)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | ペイドワーク / アンペイドワーク / 生活時間 / 保育所制度 / 幼稚園制度 / ジェンダー / 生活構造 / 労働システム / 保育制度 / 幼稚園 / フェミニズム |
研究概要 |
男女平等を求め、女性の自立を促進しようとするには、男女のペイドワークとアンペイドワークの関係の平等を達成する必要がある。しかし、女性の社会進出は、育児の社会化なしには実現しない。それは、保育所・幼稚園のあり方と深くかかわっている。 本調査研究は、日本・スウェーデン・イギリス・アメリカの保育所に子どもを預けて働く父親・母親の生活時間の実態を通して、ペイドワーク・アンペイドワークの状況を明らかにしようとしたものである。本調査研究の結果は、いづれの国においても、父親が、母親よりもペイドワークに多くの時間を費やしている。つまり、いづれの国においても、母親の方がアンペイドワークの時間を多く負担しているという結果となっている。また、育児休業の取得も、パパの日を設けているスウェーデンにおいても、母親の方がより多く取得しており、各国ともに、母親の取得に偏っている。 また、育児休業取得を機に、母親のアンペイドワークが増加することも共通の傾向である。しかし、日本の調査結果に顕著に現れているのは、産休明けないしは0歳児からの保育を利用した父母は、育児休業を取得した父母よりも、ペイドワーク、アンペイドワークの時間負担は、より平等であるという結果を得ている。 これらの結果は、男女平等の実現や女性の社会進出・キャリア形成にとって、低年齢児からの保育所の役割の大きいことを示していると考えることができる。さらに、子どもの育つ過程における「社会化」に対する保育所の意義(本研究テーマではなかったが)についてもその役割が見られ、今後の研究課題としたい。
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