研究課題/領域番号 |
12572022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
永井 裕久 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (10266215)
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研究分担者 |
渡邊 壽美子 富士ゼロックス総合教育研究所, 研究員
河合 忠彦 筑波大学, 社会工学系, 教授 (60080363)
渡邊 寿美子 富士ゼロックス総合教育研究所, 研究員
金 顕哲 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (90288449)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | グローバルプロトコル / コンピテンシー / 環境適合 / 国際比較 / 異文化マネジメント / グローバル / リーダーシップ / 商交渉行動 / コンピテンシーモデル / グローバルリーダーシップ / 営業職行動 / 国際商交渉行動 |
研究概要 |
本研究では、コンピテンシー尺度を用いて、文化的背景の異なる地域に勤務する専門的マネジャーのマネジメント・交渉行動の国際比較を行うとともに、それぞれの地域においてビジネスパフォーマンスに関係するコンピテンシーの種類の特定および、促進要因の探索を行った。研究成果として以下の点が明らかとなった。 第一に、日本、アジア、中国、北米、欧州の5地域において、複数の多国籍企業を調査対象とした実証研究の結果、マネジメント・コンピテンシーには地域間格差が大きく、全般的に、欧州においてコンピテンシーの発揮度が高く、日本では低いことが明らかとなった。 第二に、5地域間でマネジメント・コンピテンシーとビジネスパフォーマンスの関係を検証したところ、地域間で共通性が高いコンピテンシー(組織マネジメント、コミュニケーション)と地域的に特徴のあるコンピテンシーに分けることができた。 第三に、コンピテンシーとパフォーマンスを媒介し、促進する要因の分析では、地域間に共通して、個人の組織コミットメントと職務関与の高さが影響していることが検証された。したがって、個人の選抜および、組織的なマネジャー育成にあたり、これらの要因を加味することが、コンピテンシー発揮とビジネスパフォーマンスの関係性強化に寄与することが発見された。 以上のように、国際比較調査を通して、マネジメント・コンピテンシーとそのビジネスパフォーマンスへの影響に関する数多くの知見が得られた。この成果は、組織における人材採用、異動、昇進および、個人のキャリア開発に重要な情報を与えるといえる。一方、今後の研究の方向性として、個人の認知構造としてのマネジメント・コンピテンシーの選択や育成方法について、より実務に直結した調査研究を推進することが重要であると考えられた。
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