配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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研究概要 |
当該研究は,平成12年よりアラブ首長国連邦、Ras Al Khaimah首長国(R. A. K.)、ハムラニアの農場内において行われ,その内容は以下の4つで構成される. 1.水盤型太陽熱淡水化装置の造水性能試験 造水量に加えて水盤内の空気温度・湿度,塩水温度,屋根温度の計測および気象観測が行われ,水盤内湿り空気の伝熱を考慮した新しいモデルによって造水性能が精度良く評価できた. 2.土壌保水改良 ピートモス・米糠を含む土壌によって、コマツナに関しては慣行の潅水量の1/3、トマトに関しては9/10の潅水量で成育に支障はないことが分かった.具体的には現段階でコマツナ乾物重1gに対して2lの潅水で成育可能である.トマトについては潅水制限によって完熟果の占める割合が慣行潅水区よりも高くなった. 3.散水後の蒸発量予測 土壌内に温・湿度センサー,水分計を設置し,気象観測および小型蒸発パンによる蒸発量計測を行い、散水後の乾燥過程における温度,湿度の経時変化を調べた.これと並行して不飽和土壌中の熱,液状水,水蒸気移動モデルを構築し,乾燥実験との比較からモデルの妥当性を示した. 4.成果報告学術セミナー 成果報告学術セミナーは,日本側からは在アラブ首長国連邦大使館の藤岡大使および総領事館の荒川主席領事を,UAE側からは前農漁業省次官のMutawa氏を主賓としてお招きし,R. A. K.ヒルトンホテルで2002年11月11日に行われた.参加者は,UAE農漁業省,イティハード大学,地元農家,その他を含む合計50名であった.
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