研究分担者 |
瀬尾 和大 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (30089825)
栗田 勝実 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (90282871)
武村 雅之 鹿島建設, 小堀研究室, 次長
工藤 一嘉 東京大学, 地震研究所, 助教授 (50012935)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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研究概要 |
1999年トルコ・コジャエリ地震の震源域であるアダパザル地域および同年デュズジェ・ボル地震の震源域であるデュズジェ地域において地震動特性を明らかにすることを目的として,現地観測データに基づく検討を行った.両地域においては,微動アレイ観測を行い,地震基盤にいたるまでの堆積層のS波速度構造を推定した.さらに,アダパザル地域においては,微動単点観測を実施し,H/Vスペクトルの形状から表層地盤のS波速度構造も推定することができた.つぎに,両地域において岩盤サイトを含めた4地点の地震計を設置し,約1年間の中小地震の観測を行った.地震活動度がわが国ほど高くなく,有感地震は数個程度しか得られなかった.この地震観測から得られた地震記録からP波とS波の初動の走時解析を行い,堆積層による初動の走時遅れ時間を求めた.この初動遅れ時間は,微動アレイ観測から得られた地下構造に対する理論値と一致しており,地下構造が妥当であると考えられる.さらに,地下構造に基づく理論増幅特性と小地震から得られた岩盤サイトに対するスペクトル比を比較検討することによって,両者が大局的に対応することを確認した.また,アダパダル市中心部では,微動の3成分単点観測を行い,微動スペクトル特性に基づいてマイクロゾーニングを行った.液状化した地域とそうでない地域で短周期の微動スペクトルの卓越周期に差異が認められた.
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