研究課題/領域番号 |
12575007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
鈴木 英治 鹿児島大学, 理学部, 教授 (10128431)
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研究分担者 |
安田 雅俊 森林総合研究所, 森林生物部, 研究員
相場 慎一郎 鹿児島大学, 理学部, 助手 (60322319)
宮本 旬子 鹿児島大学, 理学部, 助教授 (40244222)
山田 俊弘 熊本県立大学, 環境共生学部, 助教授 (50316189)
宮内 信文 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70041621)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 生物多様性 / ボルネオ島 / 植物生態 / フタバガキ科 / 遺伝的多様性 / 生物相 / 熱帯雨林 / ブルネイ / 東カリマンタン / DNA / 動物種子散布 / 熱帯多雨林 / ベラウ / カリマンタン / ロタン / 森林植生 / 土壌 |
研究概要 |
ボルネオ島全体の森林の多様性維持機構を研究するために、ブルネイのマリンブン自然遺産公園、マレーシアのサバ州のキナバル山、インドネシア西カリマンタン州ブツンクリフン,東カリマンタン州ベラウで、4年間に257日の現地調査を行った。ブルネイ4ha、カリマンタン6ha、キナバル1.5haの植生継続調査区を設定し、2733点の植物標本を採集した。ボルネオ島低地の大部分がフタバガキ科優占林であるが、その中にもさまざまな優占種を持つタイプがあることが判った。成長量を測ると、老齢林ではほとんど現存量の増加が見られないか、かえって枯死木のために減少し、若齢林では増加した。1haに出現する胸高直径4.8cm以上の樹木種数は約70種から約220種と、場所により異なったが、湿地林、河畔林、丘陵林と増加した。丘陵地では遷移の進行にともない多様性は増加するが、湿地林では減少する傾向があった。フタバガキ科以外にも多数の種があり、アオギリ科、センダン科などで同一属の数種が同じ森林で共存するための機構について樹形などから明らかにしようとした。ある種内に見られる遺伝的変異も多様性に関する一つの課題であり、ヤシ科のLicualaとCyrtostachys属について研究した。比較的狭い範囲で空間的な群落の多様性については、キナバル山において研究した。生活形としてみると、樹木だけではなくツル植物が多いことが熱帯の特徴の一つであり、ロタン類でその研究を進め多種が同一林の中に共存する機構について研究した。また、動物と植物の相互作用系も見逃せない問題であり、果実を散布する動物を中心としてブルネイで研究を行った。
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