研究課題/領域番号 |
12575029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
牧野 壮一 (牧野 壯一) 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (30181621)
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研究分担者 |
倉園 久生 (倉園 久夫) 岡山大学, 医学部, 教授 (90186487)
度会 雅久 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (40312441)
白幡 敏一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (90003110)
ERDENEBAATAR Janchivdorjiin Mongolu University, Lecturer
YONDONDORJ Ajchbazarii Mongolu University, Professor
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
2002年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2001年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2000年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 炭疽 / ブルセラ / 診断 / 予防 / レベル3 / 病原性 / モンゴル / 細菌 / 疫学 / 炭疽菌 / レベル3・ |
研究概要 |
病原細菌は危険度に従いレベル1から3に区分されているが、我国では危険度3以上の感染症の発生は激減し、ほとんど起きていない。そのため、レベル3の感染症が我国で発生した場合、その検査法や治療法などで大混乱が起きるのは必至である。さらに、世界規模で新興・再興感染症の発生が大きな問題として取り上げられ、その予防・診断面での対策および疫学調査の重要性が認識されている。特に問題となるのは人畜共通感染症で、それらの正確な診断・予防法の確立は、ヒトや動物のみならず安全な食料確保という点で、公衆衛生上重要である。本研究では、炭疽およびブルセラ症に焦点を当て、疫学調査研究およびワクチン開発を行った。野外における実用性を検討するため、モンゴル農業大学との共同研究を実施した。 I.炭疽菌の迅速検出法の確立、炭疽菌の遺伝子型別、ワクチン開発 我々は炭疽菌のPCR法による迅速同定法を確立し、特に土壌中の他の芽胞菌の混入、PCR反応阻害物質の混入などの試料のPCRに適した処理方法を確立した。更に、リアルタイムPCRによる迅速化を可能にし、この方法をモンゴル国の土壌をサンプリングし、応用可能であることを実証した。また、炭疽菌からDNAを分離精製し、ランダムPCR等の遺伝子型別を実施し、炭疽菌の遺伝子の安定性を確認した。また、炭疽菌の現行のワクチンは弱毒生や死菌ワクチンであるが、効果が出るまでに時間がかかり副作用も強く、一部の動物に毒力を保有している。そこで、安全で有効な防御抗原を用いた新たなワクチンの開発を企画した。 実際には乳酸菌を用いたワクチンを作製したが、応用には至っていない。 II.ブルセラの早期診断法の確立 ブルセラの診断はWidal反応により行われるが、交叉反応が強く、陽性でも確定診断には至らない。そこで、ザルコシン抽出液を用いた迅速かつ正確な診断法を確立した。実際にモンゴルで応用し、実用化する予定である。
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