研究課題/領域番号 |
12575031
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
阿部 純 (2002) 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00192998)
島本 義也 (2000-2001) 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (00001438)
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研究分担者 |
金澤 章 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30281794)
SHIMAMOTO Yoshiya Hokkaido Univ., Grad.School of Agri., Emeritus Prof. (00001438)
阿部 純 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00192998)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | ダイズ / 遺伝資源 / 多様性 / 在来種 / SSR / 耐冷性 / マイクロサテライト / 分化 / 耐凍性 |
研究概要 |
ダイズは、アジアで起源した作物の一つであり、アジアの様々な地域に食文化や栽培環境と深く関わった多様な在来種が存在する。本研究は、ダイズの起源や伝播経路ならびにその遺伝的分化の様相を明らかにすることを目的に、アジア各地から収集された栽培および野生ダイズについて、葉緑体や核に散在する単純反復配列(SSR)の多型を解析した。ダイズ連鎖地図上にマップされた41のSSR座について、アジア各地から導入された130系統の遺伝子型を同定しUPGMA法およびPCA分析を用いた解析から、アジアのダイズ集団が日本と中国に対応した二つの生殖質プールに分割されることを明らかにした。また、栽培ダイズ系統および野生ダイズ系統について6の葉緑体SSRの多型を明らかにし、栽培ダイズが8種の細胞質型に分類されその各々が異なる野生ダイズから起源したとことを明らかにした。また、タイ、ミャンマー、ベトナム、カザフスタン、ロシア、ウクライナ、ポーランド、スイス、オーストリアおよびイタリアなど10カ国で栽培されるダイズについて現地調査を行い、種子の収集を進めた。特に、タイ北部で収集されたダイズ系統の遺伝的変異の様相を、日本と中国の生殖質プールを特徴づける9個のSSR座の解析より明らかにし、タイ北部で栽培されるダイズが、過去の奨励品種を主体に、在来種との混合、あるいは在来種と奨励品種の交雑に由来すると考えられる組み換え型から構成されることを明らかにした。また、多様な遺伝資源を用い、開花期の低温ストレスにより生じる種子の臍周辺部の着色の遺伝的変異を明らかにした。とくに白毛ダイズ系統について、毛茸色を支配するフラボノイド3'水酸化酵素遺伝子の分子多型を解析し、新たな遺伝的変異体を発見した。
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