研究課題/領域番号 |
12575033
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境動態解析
|
研究機関 | 総合地球環境学研究所 (2001-2002) 京都大学 (2000) |
研究代表者 |
和田 英太郎 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (40013578)
|
研究分担者 |
吉岡 崇仁 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教授 (50202396)
中西 正己 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (60025434)
藤田 昇 京都大学, 生態学研究センター, 助手 (50093307)
宮坂 仁 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, COE研究員
高津 文人 京都大学, 生態学研究センター, 学振特別研究員
上田 眞吾 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (40318390)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2000年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
|
キーワード | セレンゲ河 / バイカル湖 / 安定同位体 / モンゴル草原 / 同位体生態学 / 食物網 / 栄養塩循環 / Isotopicaly orderd world / Isotopically ordered world / 生活排水 / 富栄養化 / 人口密度 / 炭素・窒素安定同位体化 / 溶存有機物 / 分子内同位体分布 / 生物多様性 / 植物網 / モンゴル / 遊牧 / トゥール河 / δ^<15>N / δ^<13>C / 水系 / 蛍光 |
研究概要 |
モンゴル草原のセレンゲ河集水域からバイカル湖沿岸及び沖帯生態系の化学構造をδ^<15>N-δ^<13>C同位体マップ上にまとめ、今後の環境変動に対する当該集水域の応答を解析するベースラインを作製した。主たる変動要因である温暖化、乾燥化、過放牧に対する生態系の応答をδ^<15>N-δ^<13>C同位体マップ上で考察した。 モンゴル草原生態系における窒素やリンのリサイクルについて、遊牧による系内での糞の分散、氾濫原における河川からのuploading(洪水時)などの要因がN、Pの系内でのリサイクルと保持を高めていることを指摘した。 バイカル湖において、食物網に焦点をおいた同位体生態学を推進し、いくつかの論文にまとめた。また3年前に見出した冬期の沿岸帯におけるアイスアルジーの大増殖について生産生態学的、同位体生態学的研究を行い、沿岸生態系におけるアイスアルジー増殖の意義について解析した。 バイカル湖は亜寒帯に位置し、南北につらなる三つの湖盆によって構成されている。δ^<15>N-δ^<13>C同位体マップから見た湖の構造は規則性(Isotopically ordered world)があり地球温暖化に対する湖生態系の応答に関して世界で最も適した場("Isotopically ordered natural laboratory")となることを結論した。 これらの成果をDIWPA vol.4として成書を出版した。
|