研究課題/領域番号 |
12576002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三輪 正直 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (20012750)
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研究分担者 |
轟 健 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (70114105)
内田 和彦 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (90211078)
本荘 哲 栃木県立がんセンター研究所, 室長
山崎 浩史 北海道大学, 大学院・薬学研究科・代謝分析学, 助教授 (30191274)
藤田 健一 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (60281820)
有吉 範高 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (00243957)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 胆道がん / 胆嚢がん / 黄色肉芽腫様胆嚢炎 / 肝内胆管がん / COX-2 / CGH / ゲノム不安定性 / マイクロサテライト不安定性 / ミクロサテライト不安定性 / 薬剤代謝酵素 / 症例・対照研究 / がん遺伝子 / 黄色肉芽腫瘍胆襄炎 |
研究概要 |
1)我々は、インド北部のラックノー地方における胆道がん、および黄色肉芽腫様胆嚢炎についてインドの研究者との共同により、パラフィン標本を用いて、cyclooxygenase (COX)の発現を調べた。その結果COX-2は、正常胆嚢においては、上皮の方が間質よりも発現が高かった。がんに隣接した上皮では,胆嚢がん、黄色肉芽腫様胆嚢炎、及び正常胆嚢上皮に比べて低値を示した。間質においては、胆嚢がん、慢性胆嚢炎、黄色肉芽腫様胆嚢炎では、正常胆嚢に比べて高値を示した。胆嚢がんに隣接する非がん部の間質では、胆嚢がんや黄色肉芽腫様胆嚢炎の間質よりも低値を示した。以上、COX-2は、胆嚢発がんの段階に直接関係しないことを示唆する。 2)タイ王国の東北部は肝内胆管がんが多く、肝吸虫感染が重要な因子とされている。我々は、染色体全体にわたったゲノムワイドのDNAの増幅や欠失をCGH法を用いて検討した。未分化な胆管がんでは、分化した胆管がんに比べて18p11のDNAコピー数の増加がより頻度が高かった。一方、DNAコピー数の減少を示す染色体上の領域としては、1pter-p36(34%)、21q13-qter(28%)、等であった。これらのゲノム領域に存在する遺伝子が、胆道がんの発生や進展に関与している可能性がある。また、マイクロサテライト不安定性(MSI)を調べた結果、MSIが低頻度であることがわかり、大腸発がんとは異なり、ミスマッチ修復機構が関係するものは少ないことが明らかとなった。
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