研究課題/領域番号 |
12610020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
印度哲学(含仏教学)
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
辛嶋 静志 (辛島 静志) 創価大学, 国際仏教学高等研究所, 教授 (80221894)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 八千頌般若経 / 支婁迦讖 / 支謙 / 般若経 / 中古漢語 / 仏教漢文 / 道行般若経 |
研究概要 |
極めて難解な後漢支婁迦讖訳『道行般若経』(179年訳出)を六種の異訳、梵本(ネパール出土の梵本『八千頌般若経』及び1996年にアフガニスタンにて発見された紀元後一、二世紀に書かれたと考えられる梵本写本断簡)、チベット訳と比較しながら解読し、校注本と詞典を作成した。この作業を通して、これら諸本が大きく二つのグループに分かれることが分かった。(I)『道行般若経』、支謙訳、曇摩〓・竺佛念訳、鳩摩羅什訳、玄奘訳『第五会』と(II)梵本(ネパール本)、玄奘訳『第四会』、施護訳、チベット訳である。前者に比べると、後者は後世の加筆・増広の跡が顕著である。アフガニスタン出土梵本断簡の位置づけは更なる検討を要する。 『道行般若経』は大部の経典であり、年度内に全体の作業を完成することは不可能であったが、幾つかの論文を国内外で発表し、また『道行般若経校注』、『道行般若経詞典』および『八千頌般若経諸本対照研究』のいずれも二、三年内に公表できる見通しがついた。経典全体のこのような文献学的研究を踏まえて、初めて、『八千頌般若』ひいては初期大乗仏教の思想史的研究が可能になると考える。また、難解な支婁迦讖、支謙、竺法護の訳したその他の経典も、『八千頌般若経』古訳の語彙辞典ができれば、随分と正確に読めるようになるに違いない。
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