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宗教と文化の相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 12610027
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 宗教学
研究機関北海道大学

研究代表者

宇都宮 輝夫  北海道大学, 文学研究科, 教授 (40109400)

研究分担者 土屋 博  北海道大学, 文学研究科, 教授 (30000607)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード近代化 / 世俗化 / ファンダメンタリズム / グローバリゼーション / 人権 / キリスト教 / デュルケム / ジンメル / 宗教 / 文化 / 近代 / ポストモダン / 多元性 / 個人主義 / 合理化 / 社会統合
研究概要

宇都宮は現代社会の最大の特徴を分業に起因する社会生活の多元性に見る。生活様式の多様化は、当の生活様式を維持しようとする規範を生み出し、こうして規範自体が多様化する。多様な生活様式を持ち、それに即した多様な価値観に従って生きる諸個人が混在する状況、それが現代である。このとき、諸個人のパーソナリティが多様化し、相互に区別され、ここに初めて「個人」という観念および「個人の尊厳」とか「個性の尊重」といった一連の諸観念が生じてくる。これこそ、多元化した今日の先進諸国でほぼ共通した価値観となっている「人権思想」が一種の現代の宗教にまでなっている社会学的背景である。この点は、宇都宮輝夫「ポストモダンの多元的社会とその宗教性」に詳しく展開されている。
社会と文化の変化にもかかわらず維持される宗教の機能が存在するであろうか。宇都宮は、試論として、人間が自分の一生を統合的に理解する際に、その一助となる宗教のアイデンティティ構成機能を取り上げる。人間の生活は無数の断片の集積からなるが、それらは相互に密接に関連して、全体としては一つのシステムを構成している。しかもそれは、時間に沿って流れる歴史=伝記をなす。要するに、人生全体をひとまとまりの物語として、人は自分の人生を受け取っているのである。そうした物語の範型を提供してきたのが、従来は宗教であった。宗教のこうした機能の解明を目指したのが、「スピリチュアル・ケアと宗教」および「人生物語としての宗教」である。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 宇都宮 輝夫: "ポストモダンの多元的社会とその宗教性"宗教研究. 75巻329号. 75-98 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宇都宮 輝夫: "スピリチュアル・ケアと宗教"緩和医療学. 4巻1号. 3-11 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宇都宮 輝夫: "人生物語としての宗教"哲学. 38号(発表予定). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土屋 博: "教典になった宗教"北海道大学図書刊行会. 289 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UTSUNOMIYA, Teruo: "Postmodern Pluralistic Society and Its Religiosity"Journal of Religions Studies. Vol. 75, No. 329. 75-98 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UTSUNOMIYA, Teruo: "Spiritual Care and Religion"Journal of Palliative Medicine. Vol. 4, No. 1. 3-11 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] UTSUNOMIYA, Teruo: "Religion as a Story of One's life"Tetsugaku. (forthcoming). (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TSUCHIYA, Hiroshi: "Religion as the Sacred Book"Hokkaido Univ. Press. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宇都宮 輝夫: "ポストモダンの多元的社会とその宗教性"宗教研究. 75巻329号. 75-98 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 宇都宮 輝夫: "スピリチュアル・ケアと宗教"緩和医療学. 4巻1号. 3-11 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 宇都宮 輝夫: "人生物語としての宗教"哲学. 38号(発表予定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 土屋 博: "教典になった宗教"北海道大学図書刊行会. 289 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 土屋博: "日本における「宗教学」の特質と今後の問題"南山宗教文化研究所研究所報. 10. 7-18 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 土屋博: " "Religious Studies" in Japan and Future Prospects"Bulletin of the Nanzan Institute for Religion & Culture. 24. 8-21 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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