研究課題/領域番号 |
12610074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高野 陽太郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (20197122)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 鏡映反転 / 鏡 / 鏡像 / 形態認識 / 方向 |
研究概要 |
本研究の目的は、「鏡に映ると左右が反転して見える」という鏡映反転の原因を明らかにすることである。この問題はプラトン以来議論されてきたが、未だに定説は存在していない。代表者(Takano, Psychonomic Bulletin & Review 1998)は、鏡映反転に関連するすべての現象を矛盾なく統一的に説明できる理論(多重プロセス理論)を提案した。今回の研究は、この理論の妥当性を検証するためのものである。 「自分自身の鏡像の左右は反転していない」と主張する人が存在する。多重プロセス理論は、観察者自身の鏡像については、左右反転を認識しない人が存在することを予測するが、そのような人も、文字・数字の鏡像については、必ず左右反転を認識すると予測する。これに対して、従来の説明は、いずれも単一の原理で両方の左右反転を説明しているので、「自分自身の鏡像の左右は反転していない」と主張する人は、文字・数字についても鏡映反転を認識しないと予測する。 今回の研究においては、まず、そのような人を探すという作業を第1段階とした。4大学計583名の大学生に教室で質問紙を配布し、自分自身の鏡像が左右反転していると思うかどうかを尋ねた。その結果、278名(約46%)が「反転していない」と回答した。 第2段階においては、「反転していない」と回答した学生と「反転している」と回答した学生の両方を個別に実験室に呼び、実際に鏡に自分自身を含むさまざまな対象を映して、反転の有無を判断してもらった。その結果、被験者自身の鏡像に関しては、33.3%が「左右反転なし」と判断したが、文字の鏡像に関しては、100%が「左右反転あり」と判断し、多重プロセス理論を明白に支持する結果となった。
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